元メッキ工場を隠れ家的なカフェに改修

本業は工務店、好きなものを集め植物、陶芸、音楽、本がMIXされた空間に

JR上野駅の入谷口を出て昭和通りを横断し、小さなビルが並ぶ3本目の細い通りを左に入ると、奥に落ち着いた飴色の壁の古い建物がある。玄関口には観葉植物がある。そこに人が吸い込まれるように入っていく。建物の左手はパン屋さん、右手の木の重厚な扉を開けると、そこは本屋「ROUTE BOOKS」。中は天井高く緑があふれ、左奥のカウンターには焼きたてパンが並び、珈琲を淹れる人がいる。本棚は、部屋の中でいくつかのコーナーに分かれテーマごとの本が並ぶ。本棚の間に分かれてテーブルと椅子が置かれていて、本を読む人、パソコンで仕事をする人、男女で語らう人、お茶を飲む人、軽食をする人など、それぞれに楽しんでいる。海外からのお客さんもいる。

本屋さんの前に立つ丸野信次郎さん。観葉植物はすべて売り物でもある。家の庭づくりにも活用される

入口からすぐには階段があり、2階にあがると、ここも観葉樹の鉢があり、壁の方にカウンター、手前にはお茶を飲めるテーブルと椅子、奥は陶芸教室となっている。それぞれの時間を堪能できるゆったりと落ち着いた空間となっている。

本屋・パン店・陶芸教室を手掛けているのは工務店「ゆくい堂」経営の丸野信次郎さんだ。建物自体は元メッキ工場だったところ。リノベーションし人を魅せる場に生まれ変わった。テーブルや椅子、本棚なども、解体した家などから集めたものをアレンジして作り上げた。


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