New   2026.7.24

内閣府「高齢社会白書」 日本の65歳以上の4割が収入や生きがい求め「働きたい」

7割以上がリタイア希望の欧米と対照的

 

内閣府の「高齢社会白書」では、令和7年(2025年)度に日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの4カ国で実施された「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」の結果が特集されている。5年ぶりに実施された10回目となる同調査は、各国の65歳以上の高齢者のリアルな価値観を浮き彫りにしている。

日本とその他3カ国で最も違いがみられたのが、高齢者の「就労意欲」である。「今後も収入を伴う仕事をしたいか(続けたいか)」という問いに対し、日本のシニアは39.0%が「働きたい」と回答した。令和2年の前回調査から4.4ポイント増加しており、働く意欲がさらに高まっていることを示している。

これに対し、アメリカは24.3%、ドイツは19.8%、スウェーデンでは19.1%にとどまった。日本以外の3カ国において、7割以上の高齢者が「収入を伴う仕事をしたくない(引退したい)」と回答しており、欧米においては、「高齢期=労働からの解放と余暇の謳歌」というライフプランが共有されていることがうかがえる。

なぜ、日本の高齢者は働き続けることを望むのか。仕事をしたい理由を尋ねると、日本で最も多かった回答は「収入が欲しいから」で48.2%にのぼり、アメリカ(34.6%)やドイツ(37.5%)を上回る結果となった。日本のシニア層にとって、社会保障に対する不安や、長寿化に伴う生活資金の確保といった現実的な経済懸念が、労働継続の牽引となっていることは否定できない。

2番目に高い回答となったのは「働くのは体によいから、老化を防ぐから」(25.1%)で、割合はアメリカ(25.9%)と同水準、ドイツ(12.5%)やスウェーデン(22.4%)に比べて高い。日本のシニアにとって、労働は生計維持の手段であると同時に、心身の健康を保つためにも機能しているといえる。

収入を伴う仕事をしたい(続けたい)と思うか


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