品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」 都内の公共建築物で初めて「Nearly ZEB」を取得
複合的な再エネ利用でエネルギー収支を限りなくゼロに
脱炭素CO2削減で推進されているのが建築物のZEB(Net Zero Energy Building=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)だ。東京都内の公共建築物で初めて「Nearly ZEB(ニアリーゼブ)」認証を取得したのが品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」。年間のエネルギー使用をほぼゼロ近くにした建築物。設計は松田平田設計。場所は、東急大井町線の戸越公園駅・下神明駅より徒歩7分の所。区立戸越公園内にある。開館は2022年5月1日。公園を一望でき自然と繋がり環境はとてもいい。
「施設の愛称にある『エコル』は『エコな活動をする』という意味をもち、公募により当時、小学校四年生だった男子生徒の案が採用されました。さらに、戸越公園が品川区民の交流の場で、愛着もあるエリアであることから『戸越』という地名も一緒につけて『エコルとごし』になりました」と、中藏康之館長。
建物構造上、熱の表面積が一番小さい正方形を採用。外の熱の影響を受けづらく最小限に抑えられる。北側と南側に入口があり南側の戸越公園から直接館内へ入ることができる。建物がある場所は、元は戸越公園の管理事務所や公園の遊具が設置されていた所。耐震化に合わせ別の場所に移ったことから、新たに建てられた。
建設費用は22億円。ZEBの対象設備3億2000万円に対し、環境省から1億6000万円の補助金を受けた。
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