脱炭素時代に窓が変わる 高断熱への転換が加速
脱炭素社会の実現に向けて国全体が大きく動きつつある。住宅産業界においては、さらなる省エネ化を目指し高断熱・高気密が加速しようとしている。こうしたなかで大きな鍵となるのが開口部だ。
壁・床・天井の断熱材を厚くしても、最も熱の出入りの大きい開口部がおざなりであれば住宅の高性能化は見込めない。この2つは住宅省エネ化の両輪だ。こうしたなかでアルミサッシ・単板ガラスの時代は終わったと言っていい。
今、国は数々の住宅省エネ化の新たな施策を打ち出している。住宅性能表示制度においてはZEHレベルの等級5に加え、等級6、7といった上位等級が設定される。また、住宅取得やリフォームの支援策においては、こどもみらい住宅支援事業や住宅ローン減税の大幅な見直しが打ち出されたが、省エネ化の促進が大きな軸となっている。新築だけではなく、膨大なストックの高性能化をどのように進めていくかも大きなテーマだ。
住宅省エネ化のボトムアップ、トップアップを促す施策が相次ぐ中、住宅事業者の動きも活発だ。開口部についてもアルミ樹脂複合、樹脂といったより高性能な商品へのシフトが進められている。
こうした脱炭素化社会に向けて、サッシ・窓メーカーはどのような未来図を描いているのだろうか──。
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