相次ぐ規格住宅新商品、LCCMやシニア対応も
Housing Tribune Weekly vol.677
時代のニーズを取り入れたセミオーダーの規格住宅新商品の発売が相次いでいる。
ミサワホームは2023年4月、「コスパ」、「時短」、「エシカル」といった消費行動の特徴を持つミレニアル世代をターゲットに、プロの「おすすめ」が満載の木質系工業化住宅の企画住宅(※同社は企画住宅と表記)「SMART STYLE ROOMIE(スマート スタイル ルーミエ)(以下、ルーミエ)」を発売した。本体価格は、29~36坪で2500万~2800万円に設定。同社の作尾哲也社長は「住まい方が変わってきている。お客様と一緒にフリーサイズで住まい方を考えるのではなく、新しい住まい方にアタッチするモデリングを行い、企画住宅として提案していくことを強化していく。2022年度実績で戸建住宅全体に占める企画住宅は17%。これを30%超にまで高めていく」と話す。特に四国、九州など、地方都市のベッドタウンなどでルーミエの販売が好調で、2023年度の実績で23%にまで伸長した。企画住宅のさらなる拡販を目指し、2024年4月には、「大屋根タイプ」など、3タイプをラインアップに加えた。「大屋根タイプ」では、1階領域と2階領域を連続させ吹きおろした独特な屋根形状「大屋根エコフォルム」により、コンパクトな企画住宅でも大容量の太陽光発電が搭載可能。さらに、同社独自の「木質パネル接着工法」による「高気密・高断熱」の構造体に、家庭用燃料電池システム「エネファーム」を標準装備し、LCCM住宅を実現した。また、EV・HV車などの外部電源を全負荷に給電できる「マルチ入力型ハイブリッド蓄電システム」を採用することで、さらに光熱費を削減できる。
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