YKK AP、2024年度に高断熱窓9割に

脱炭素時代に窓が変わる

樹脂と複合を両輪に省エネ性向上を促す

YKK APは、樹脂窓とアルミ樹脂複合窓による高断熱窓化を推進、2021年度の段階で高断熱窓化率を70%にまで高めた。その内訳は、樹脂窓が31%、アルミ樹脂複合窓が39%である。

住宅の省エネ性向上の流れのなか、高断熱窓の拡販に注力する

省エネ基準の適合義務化や、性能表示制度の上位等級新設など、住宅のさらなる省エネ化への取り組みが急ピッチで進められているなか、さらなる高断熱窓化に取り組む考えで、中期経営計画の最終年度である2024年度における高断熱窓化率の目標は90%。内訳は、樹脂窓が40%、アルミ樹脂複合窓が50%と、ともに10ポイント程度の増加であり、樹脂窓とアルミ樹脂複合窓を両輪として高断熱窓化を加速させる。
また、樹脂窓の販売増を踏まえ、生産体制をさらに強化する。

同社は昨年夏に埼玉窓工場(埼玉県久喜市)で、首都圏の樹脂窓需要の増加に対応してラインを増設、生産能力を1.4倍に高めた。首都圏における樹脂窓シリーズの販売窓数は操業時の2011年から約13倍に拡大している。新ラインでは主力の「APW 330」について、ライン内搬送を自動化するなど高効率な生産を行う。

ただ、昨年秋頃から需要に供給が追いつかない状況が発生したこともあり、生産のさらなる増強を図る。今年6月に滑川製造所(富山県滑川市)で、7月に東北製造所(宮城県大崎市)で樹脂窓のラインを増設する計画だ。

トリプルガラスで高断熱を訴求
断熱材とのセット提案やデザイン性も追求


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