コロナ禍:「科学技術・イノベーション白書」「食育白書」
変わる社会 変わるくらし ④
【科学技術・イノベーション白書】重要度が高まる科学技術 コロナ禍を経て健康、働き方関連の実現時期が早まる
文部科学省が令和元年に発表し大きな注目を集めた「科学技術調査」だが、発表後の新型コロナウイルスの感染拡大により、科学技術トピックの重要度、実現時期も変化が表れた。
文部科学省科学技術・学術政策研究所は、令和元年11月に「第11回科学技術予測調査」を公表、科学技術の発展による2050年の未来社会の姿を描いた。しかし、この後、新型コロナウイルスの感染拡大にともなって社会は大きく変わり、いくつもの新たな社会課題が突き付けられた。同研究所は、同予測調査の調査対象者のうち、専門家のネットワーク約2000人に対し、あらためてWebアンケートを実施した(令和2年9〜10月実施)。
この「コロナ禍を経た科学技術の未来〜第11回科学技術予測調査フォローアップ〜」の結果をみると、コロナ禍を経た社会と関連する科学技術、例えば、健康危機管理や仕事・働き方の自動化・オンライン化などの科学技術は重要度が高まり、その実現時期が早まる可能性が示された。また、コロナ禍とは直接関連しないものの、情報セキュリティや災害対応、デジタル化、資源循環に関する科学技術トピックの重要度は引き続き高く、コロナ禍を経てさらに重要度が高まっている。
コロナ禍の影響で仕事・働き方関連の重要度がアップ
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