朝食欠食は若い世代や子どもで多数
【白書を読み解く】農林水産省「食育白書」
食事は人々が健康に暮らしていくために重要な要素だ。一方で、若い世代では時間や食費に余裕がなく、健康的な食生活ができていない人も多い。また、コロナ収束後の人々の暮らしの変化も今後の食生活への意識に変化をもたらしそうだ。
近年、子どもの食を取り巻く社会環境が変化し、栄養の偏りや朝食欠食といった食習慣の乱れなどに起因する痩せや肥満、生活習慣病などの増加が指摘されている。一方で、子どもの頃の食生活はその後の生活へも影響をもたらす。2023年11月に農林水産省が実施した「食育に関する意識調査」では、過去の食生活について、「家では、1日3食決まった時間に食事をとっていた」に小学生、中学生、16~18歳のどの年代においても「あてはまる」と回答した人は、その後の食生活で朝食をほとんど毎日食べる割合が高いことが示されており、すべての年代に〇をつけた人以外10ポイント以上の差がみられた。

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