2023.11.7

大阪万博・民間パビリオンの構想が勢揃い

最新技術などを駆使した未来提案が続々

(公社)2025年日本国際博覧会協会が10月4日、18日に「民間パビリオン構想発表会」を開催、出展13者が各パビリオンの最新構想について明らかにした。各社の概要が出揃い、パビリオンの全貌が見えてきた。

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の花形ともいえる民間パビリオン。13の出展者が万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って、工夫を凝らし、個性を生かした展示や演出を行うことで、来場者に未来を体験してもらう。

出展者は、住友EXPO2025推進委員会(住友グループ)、パナソニック HD、三菱大阪・関西万博総合委員会、(一社)日本ガス協会、飯田グループHDなど13の企業・団体。各者さまざまなコンセプトを掲げ、最新技術などを駆使した未来提案を行っている。NTT、住友グループ、玉山デジタルテック、吉本興業HD、飯田グループHD、大阪外食産業協会の6者については、パビリオンの外観を初披露した。

民間パビリオンへの期待感を話す十倉会長

2025年日本国際博覧会協会の十倉雅和会長は「民間パビリオンは万博の花形とも言える重要な出展であり、過去の万博でも大きな注目を集めてきた。それぞれの出展企業・団体が総力を挙げて取り組んでおり、その魅力を今回の発表を通じて少しでも多くの人に知ってもらえるように協会としても努めていく。11月30日からはチケット販売も始まるが、特に、未来社会を担う子どもや若者にはぜひ会場に足を運んでもらいたい」と若年層を中心に万博への興味・関心を広げていきたい考えを示した。

また、同協会の石毛博行事務総長は「今回の万博は、子どもや若者に実際に体験してほしい技術などが盛りだくさんの内容になっている。例えば、日本ガス協会の『ガスパビリオン おばけワンダーランド』は、オリジナルキャラクターを起用するなど子ども達にも親しみやすいものとなっており、これらをきっかけに未来社会の様相に興味を持ってもらいたい。また、当協会や出展者だけでなく、来場者も巻き込んだ一体感のある万博を作っていきたい」と意気込む。

さらに、自見はなこ国際博覧会担当大臣も「この発表を機に万博への盛り上がりがさらに加速していくと確信している。世界にワクワクと感動を届けられるよう、政府と民間企業が一体となって万博を成功させられるように邁進していく」と述べた。

各パビリオンは2023年10月18日時点で飯田グループHD、三菱大阪・関西万博総合委員会、パナソニック HD、バンダイナムコHD、パソナグループの5者が既に着工済み、残りの企業・団体に関しても今年度中には全者着工予定だ。早いところでは24年夏頃にも工事が終了すると見込まれ、「全体として工事計画は概ね順調に進行している」(2025年国際博覧会協会企画局企画部・高見明伸担当部長)とした。


この記事は会員限定記事です。
無料会員になると続きをお読みいただけます。

アカウントをお持ちの方

ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。