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異常気象から住まいを守る ワンランク上の防水対策

クワザワの「防水番長TM」は
第三者機関から高い評価

建材商社のクワザワは、成型品の防水部材をセットにした外壁防水システム「防水番長™」の販売を強化する。エラストマー樹脂の復元力と高機能不織布の補強により高い防水性とビス穴シール性を持たせた「スーパー水切りシートR」、優れた耐久性を持つEPDMを基材に採用し、3次元成型で加工した「防水カバー スパッド®」、また、EPDMを基材とし、裏面にブチルゴム粘着剤を塗布した防水気密シール材「ハイパット®」、良質のブチルゴム系粘着剤を使用し、高い耐久性を備える「ブチルKテープ」で構成する。

同社は、30年以上前から、米国デュポン社の透湿防水シート「デュポン™タイベック®」の販売代理店として、全国で高性能住宅づくりを推進する住宅事業者をサポートしてきた。30年相当の耐久性を誇る、デュポンタイベックを使用するのであれば、弱点となる、開口部まわりや、配管まわり、バルコニーの取合い部などの防水性、耐久性を高める必要があるとの考えから、独自の防水部材の開発に着手。徐々にラインアップを増やし、今の「防水番長™」の形となった。物件の図面情報から、防水部材を工務店の仕様に合わせた数量で現場に納品する。

同社の商品開発部の岩崎英典部長は、「特にサッシまわりなどは、複数の職種が入り組み、責任の所在があいまいになりがち。『防水番長™』では、納品する箱に、施工手順の手引きを明示するなど、施工ミスが起きないように工夫しているが、人為的なミスを100%なくすことは難しい。そこで、「防水番長™」の部材には、すべて止水性を持たせている。万が一、ビスの打ち間違いなどが生じても漏水のリスクを抑制することができる」と説明する。

クワザワは、成型品の防水部材をセットにした外壁防水システム「防水番長™」を展開。「スーパー水切りシートR」には、復元力の高いエラストマー樹脂を採用し、高機能不織布で補強することで高い防水性とビスシール性を持たせた

第三者機関からも高い評価を得ている。(一財)格付けジャパン機構から、最も安心な防水部材として、お墨付きを得た。(一財)格付けジャパン機構は、市販の製品について、適切なサンプリング検証を基に、ある基準での分析評価において平均値をはるかに上回る場合に、トップランナー性能の証しとして、「データプレミアムトップランナー認証」という格付けを行う活動を行っている。2020年9月、この「データプレミアムトップランナー認証」に、外壁防水システム「防水番長™」が認証された。また、2021年3月には、(一社)レジリエンスジャパン推進協議会が主催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」の「最優秀賞」にも選出された。岩崎部長は、「データプレミアムトップランナー認証の取得、強靭化大賞の最優秀賞の受賞をきっかけに、問い合わせも急増している。これを契機に、プロモーションを強化し、さらなる販売拡大につなげていきたい」と話す。

光洋化学は高品質の
アクリル系防水テープで差別化

ワンランク上の防水対策として、成型品の防水部材への注目度が増してきているが、そうした成型品を使う場合も、成型品と透湿防水シートとの境を接着するためには、気密防水テープが必要になる。また、成型品が徐々に普及し始めているとはいえ、窓枠まわりや、換気口まわりなど防水措置が必要な箇所で、主に使われているのは気密防水テープだ。さらに、透湿防水シート同士のつなぎ目などにも気密防水テープは必須になる。加えて、防水という観点からだけでなく気密性の確保という観点からも重要で、ボード系の断熱材同士の境目に、結露発生の要因にもなる隅間風を生じさせない目的で、気密防水テープを使用することが当たり前になっている。住宅1棟あたりに使用する気密防水テープは400m〜800mにも上るといわれている。こうした箇所の処理をいい加減に行うと、その部分から雨水や湿気が浸入し、壁体内にとどまり、断熱性の低下や、躯体の耐久性の低下を招くリスクが高まる。住宅の防水性能を始め、その他の基本性能をしっかり確保しようとすれば、気密防水テープもワンランク上のものを使いたい。

光洋化学は、約20年前に、初めてアクリル系の気密防水テープ「エースクロス」の製品化に成功した。もともと気密防水テープはブチル系のものが主流であったが、経年変化とともに、油分が漏れ出し、シワができ、その部分から漏水するリスクがあることが指摘されていた。さらに酸化劣化するため、耐久性にも課題があり、夏の暑い時期にはべたつくため、施工性の問題もあった。

光洋化学の主力商品のひとつ「エースクロス011」。気密フィルム、断熱材などのジョイント・固定・補修などに最適

対して、アクリル系の気密防水テープは、アクリル素材の物性から優れた耐久性を備えている。耐久性に関する試験を実施した結果、50年後も新品同様の粘着力、伸縮性、強度を保持していることを確認している。
また、アクリル素材そのものが透湿防水シートと相性が良く、べたつきがなく、簡単に手で切ることができる。薄いので重ね張りしても段差はほとんど生じない。こうした点が評価されて、日本窯業系外装協会(NYG)の推奨品にも選ばれている。

同社の北條雅村 常務取締役総務部長は、「気密防水テープと一言で言っても、さまざまな製品があり、性能差がある。イニシャルコストは多少高くなっても性能の高いものを使用することで、結果的に住宅の耐久性を向上させ、資産価値を高められる」と話す。

異常気象の影響で、豪雨、大型台風が頻発し、漏水事故が発生するリスクは年々高まってきている。大手ハウスメーカーなどは、防水対策を先行して進め、仕組みを構築している事業者は多いが、中小規模の住宅事業者の中には、工事事業者任せというところも少なくない。事業者の規模に関わらず、漏水事故を抑制するワンランク上の防水対策が当たり前という機運をつくり、業界全体で住宅の長寿命化を進めていくことが求められている。

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