歴史的建造物を飲食店として機能 趣を損なわないよう細部にまでこだわり

佐倉市 旧今井家住宅②

 

国登録有形文化財建築物を飲食店として活用した合同会社ZAIRAI(寺尾卓也代表)のビジネスモデルの特徴は、生産(1次産業)に留まらず、自社で飲食店(3次産業)を運営し、付加価値を自ら生み出す「6次産業化」を実践している点にある。寺尾氏は学生時代から農業と飲食を連携させる構想を持っており、2014年の代々木上原を皮切りに、恵比寿や渋谷など都内で複数のレストランを展開。生産した野菜のほぼ100%を自社店舗に出荷してきた。

今回のプロジェクトに応募した動機は、「佐倉で野菜を作っているのに、地元でその野菜を食べられる場所がない」という課題意識からだった。旧今井家住宅を見た瞬間に店舗の具体的なイメージが湧き、この特別な物件でこそ地域に根差した事業が実現できると確信したという。提供する料理は、名物の大和芋の麦とろご飯を主軸に、農場で採れた旬の在来野菜を使ったサラダやおばんざいをビュッフェ形式で楽しめるスタイル。現在は地元客が中心だが、今後は観光客にも魅力を発信していきたいと考えている。


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