関係人口増へオール群馬で取り組み市町村との関係を大切にし共通の魅力を磨き続ける
ハウジング・トリビューン、観光経済新聞、東京交通新聞、塗料報知、農村ニュースの専門5紙誌は、2026年度の共同キャンペーン企画として「自治体の関係人口増への取り組み」を展開する。
地方創生の重要なキーワードとして「関係人口」がクローズアップされ、ふるさと住民登録制度の取り組みも進む。今、それぞれの自治体で関係人口増に向けてどのような取り組みが進みつつあるのか―。共同キャンペーンの第1回は、観光客や移住・定住者など関係人口の拡大に積極的に取り組み、「移住希望地ランキング」で2年連続1位(公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構調査、24・25年)を獲得した群馬県をクローズアップ。インタビューは「群馬県の関係人口拡大施策」をテーマに山本一太知事に話を聞いた。

山本 一太 氏(やまもと・いちた)
1958年1月24日、群馬県草津町生まれ。82年3月中央大学法学部卒業。85年5月米国ジョージタウン大学大学院国際政治学修士課程(MSFS)修了。国際協力事業団(JICA)勤務などを経て95年7月参議院議員当選。外務副大臣、内閣府特命担当大臣、参議院予算委員長などを歴任し、2019年7月から現職。
――関係人口増へ、県下の自治体が「オール群馬」で取り組みを進めている。群馬県が一体で進めていく上で、留意しているポイントは何か。
県がどのような政策を進めようとしても、市町村との連携がなければ絵に描いた餅だ。知事に就任して以来、市町村長との関係を一貫して重視してきた。どの市町村とも対等な立場でしっかりと付き合っていくという基本姿勢が、まず大事だと考えている。市長会や町村会にも相当の時間を割き、意見交換や要望の聴取を積み重ねてきた。
もう一つは、県と市町村が一体となり、共同でイベントを実施してきたことだ。その象徴が東京で開催する「ぐんま移住&交流フェア」である。市町村と協力し、群馬の魅力を、移住を希望する人々に向けて発信し続けてきた。
この取り組みを支える基盤として、ふるさと回帰・移住交流推進機構のメンバーシップに群馬県内35市町村全てが加盟している。これは群馬県が全国で初めて実現したもの。移住希望地ランキング2年連続1位という実績の背景には、こうした一体的な情報発信の積み重ねがある。
さらに、群馬県共通の魅力を戦略的に練り上げる努力も怠らない。都市部と農村部それぞれに異なる発信素材がある中で、群馬県としての共通の特徴を常に市町村と共有し、一体感のある発信につなげている。市町村との関係を大切にすること、そして共通の魅力を戦略的に磨き続けること。この二つが関係人口拡大における群馬県の核心的な戦略だといえる。
――24~27年度の「群馬県観光振興計画」について。主要施策の進捗状況と、宿泊者数・旅行消費額などのKPI達成に向けての手応えは?
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