ペット共生住宅の幅広い知識を網羅 飼い主の信頼獲得に欠かせない資格「ペット共生住宅管理士」

 

「ペット共生住宅管理士」の検定制度は2019年にスタート、これまで約1000人の検定合格者を輩出している。

当時、住宅事業者やデベロッパーにおけるペット共生住宅の取り組みが急速に広がりつつあったが、中にはペットの知識がない事業者の取り組みも散見された。(公社)日本愛玩動物協会はペットの適切な飼養の普及を目的に40年以上にわたり教育事業を展開してきた。ペットの習性や飼い方など積み重ねてきた知見やノウハウを生かし、居住者が便利なだけでなく、人もペットも快適に暮らすことができる住まいづくりを目指して立ち上げたのが「ペット共生住宅管理士」である。

同資格を取得するためには、ペットに関する幅広い知識が必要となる。検定に必要なテキストは、ペット共生の住まいづくりを網羅的に解説する「ペット共生マンションの適正化推進ガイドライン」、ペットの飼育方法や飼育マナーを解説する「飼い主のマナーハンドブック」、そして住宅や地域環境づくりの仕組みなどを学ぶことができる「ペット共生住宅管理士 住宅と地域環境づくりの仕組みと方法」の3冊が用意され、出題もこの3冊から出題される。さらに受験資格として同協会が展開する「2級愛玩動物飼養管理士」(ペットの愛護及び適正な飼養管理の普及啓発などを行うために必要な知識・技能を修める)の資格取得を求めている。

それだけ検定合格のハードルは上がるが「ペットについて深い知識がなければ、それぞれにあった工夫や、飼い主に寄り添った提案をすることは難しい」(竹田千寿課長)ことから、広く知識を求めている。逆に言えば、検定合格者の信頼性はそれだけ高いということでもある。例えば、ペット関係の展示会などでも検定合格者であることを名刺に記載してアピールする人も少なくないという。

検定合格者は、住宅事業者、デベロッパー、設計事務所など住宅関係者が中心だが、建築や売買のみならず、不動産仲介事業者もいるという。ペット共生賃貸マンションが増えるなか、入居にあたってのペット審査などが求められるケースがあることから、専門知識が必要になっているようだ。また、ガイドラインにはドッグランの設計についても記載があるなど、ペット共生マンションや施設づくりを検討する際にも参考になる。

今、住宅の性能や意匠性が高いのは前提であり、居住者がいかに自分らしく暮らせるか、思い描くライフスタイルを実現できるかが求められている。その大きなキーワードの一つが「ペット共生」だ。「最近の飼い主の方は勉強熱心な方が多く、飼い主以上の知識がなければ信頼を得ることは難しい。まず自分がペットのことをよく知ることが重要で、信頼獲得のために、ペット共生住宅管理士の資格を活用していただきたい」(竹田課長)と検定合格の意味を語る。

試験は、申込後に送付されるテキストをもとに自分で勉強し、半年以内の好きな時間にオンラインで受けることができる。自分のペースで試験に臨めるのもこの検定の特徴の一つだろう。

受験申請サイトから申込み、6カ月以内にオンライン受験
教材受験料の支払い決済後に公式テキストと受験票を送付
検定方法申込から6カ月以内にオンライン受験
試験時間・問題数40分、4択方式、40問
定料2万円(税込、テキスト含む)
5,000円(税込、テキストなし)
結果通知オンライン受験終了後すぐに結果を表示。合格者には試験日から約2〜3週間後に合格認定証を郵送
資格の有効期限なし
受験資格2級愛玩動物飼養管理士の資格取得
ペット飼育のマナーから住まいづくりまでの幅広い知識を得ることができる

公益社団法人 日本愛玩動物協会
TEL:03-3355-7855
https://www.jpc.or.jp/