New   2026.6.1

サービス提供開始から10周年 SaaSとAIの組み合わせで経営支援を深化

アンドパッド ハウジングカンパニー本部 執行役員 渡部耕太郎 氏

 

アンドパッドがサービス提供を開始したのは2016年3月。
同社のプロダクトは施工管理アプリからDXプラットフォームへと進化、事業内容も領域を広げてきた。
執行役員の渡部耕太郎氏に10年の取り組みの振り返りととともに、アンドパッドの未来像を聞いた。

── 10年間を振り返り、住宅業界におけるDXの広がり、そのなかでのANDPADの広がりをどのように見ていますか。

アンドパッドは、住宅事業者様の困りごとを解決しようと、年々、新しいプロダクトやサービスをリリース、ステップアップを続けてきました。施工管理アプリ「ANDPAD」により施工現場のDX、情報共有により協力会社と現場監督をつなぎ手戻りをなくす、生産性を上げるといったところから始まり、現在は、DXプラットフォームとして営業管理、原価管理などにも幅広く領域を広げています。

おかげさまで利用社数26.5万社、ユーザー数69万人を超えています。住宅事業者様に向けては、工務店とお施主様の円滑なやりとりを支援する「おうちノート」の提供、また、コンベックス(マーケティングオートメーションツール「Digima」を運営)のグループジョインなどプロダクトの幅も広げてきました。

アンドパッド
ハウジングカンパニー本部
執行役員 渡部耕太郎 氏

一方、住宅業界全体でのDXもこの10年間で大きく進みました。10年前は若い方の利用が中心だったスマートフォンも、現在は60代以上の職人様にも普及しました。そして何よりも住宅事業者様のDXに対する考え方が大きく変わったと感じています。先進的な、また、先導的な事業者様だけがDXに取り組むのではなく、事業を続けるためにDXが欠かせないという意識を持たれている事業者様が多い印象です。こうした変化が「ANDPAD」の広がりの追い風になったと考えています。

── そうした変化のなかで、なぜ「ANDPAD」が選ばれていると捉えていますか。

一つは、UI(ユーザーインターフェイス=見た目や操作性)やUX(ユーザーエクスペリエンス=顧客体験)の部分です。私たちは、プロダクトの使いやすさ、使い勝手にこだわって開発を行っています。細かい一例を言うと、現場監督や職人の皆様は大量の写真をストレスなく、即時アップロードできることが大事であり、そこに時間がかかるようでは使っていただけません。

もう一つがカスタマーサクセスを重視してきたこと。導入される住宅事業者様だけでなく、現場に関わる協力会社様も含めた運用の定着を目指しています。担当者による協力会社様を含めた現地での導入説明会を開催しているほか、ユーザー様向けの問い合わせ窓口を設置しており、ログインできないといった初歩的な部分から、連絡をいただければすぐに対応しています。いわゆる「伴走型」であることが評価いただいている大きなポイントの一つだと考えています。

人材不足、集客難など
経営課題の支援に向けて事業領域を拡大

── この10年間で住宅市場、また、住宅事業者をめぐる環境は大きく変わりました。そのなかでさまざまな新たな取り組みを始めています。

新設住宅着工戸数の減少、住宅価格の高騰、何よりも人材が不足しており、従来の属人的な経験や勘に頼った経営が通用しなくなっています。私たちは業務効率化による生産性向上を価値として提供しなければいけないと思っています。ただ、システムを入れるにしても生産性を上げるにしても人手が不足している。そこで昨年9月に建設業特化型の求人・転職サービス「ビルダーワーク」の提供を開始しました。人材不足の問題を直接的に支援する新たなチャレンジです。

もう一つ、住宅展示場を含めて集客がかなり難しくなっています。施工管理や原価管理など住宅事業者様をオールインワンでサポートできるようになるなか、やはり経営DX、事業成長にも寄与したいという背景から売上や受注を伸ばす、利益を確保するといった面でのご支援も強化しています。先のコンベックス社のグループジョイン、また、来場集客ツール「KengakuCloud」を提供するビズ・クリエイションともシステム連携を開始しました。

売上・受注を上げるためには、前工程の集客を強化しなければなりません。いかに初回面談時にホットな状態で来場してもらうかなど、集客面でもDXによるソリューションを提供できる体制づくりを行っています。

「人の価値」を最大化するAI活用へ

── これからの10年を考える時、どのような未来像を描いていますか。

やはりAIの導入が大きなキーポイントになります。先行きが不透明な時代に、いかに確度の高い経営予測を立てられるかが重要です。その部分でAIは大きな価値貢献ができると考えています。3カ月先、6カ月先の予測をしっかりと提示し、示唆を出すことも可能になります。「ANDPAD」というSaaSとAIを組み合わせることで、より良い経営支援を行うことができると思っています。


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