安心計画、介護予防のための住宅設計・提案を支援
シニアのための住環境づくりを支援するツール発売
DTSグループの安心計画(高田政和社長、福岡県福岡市)は、シニア住環境設計・提案支援サービス「KT-PLAN」を開発し、CAD「Walk in home Plus」との連携を開始した。
3人に1人が高齢者という超高齢化社会を迎える中で、今後、家庭内事故がさらに増加する懸念がある。家庭内での不慮の事故による死亡者数は、交通事故による死亡者数の約5倍に達するという調査結果もある。
家庭内での転倒や転落、さらにはヒートショックに起因した溺死なども多く、超高齢化社会の大きな問題になりそうだ。
シニア層になると、ちょっとした転倒事故が原因で介護が必要な状態になってしまうことも想定されるだけに、介護予防という観点でも住宅内をより安全にしていくことが求められている。
しかし、シニア層の家庭内での事故リスクを減らすための配慮や工夫に関する知識を住宅事業者が十分に備えているかというと、必ずしもそうとは言えないだろう。
こうした状況を踏まえて安心計画では、シニア住環境設計・提案支援サービス「KT-PLAN」を開発した。
「Walk in home Plus」利用者には無料コンテンツもあり、
有料会員はより詳細な情報も
「KT-PLAN」は、同社の3D住宅プレゼンCAD「Walk in home Plus」とも一部連携機能があり、シニアのための住環境の設計・提案に役立てることができる。
「Walk in home Plus」を使って設計を行う際に、「KT-PLAN」の様々なコンテンツを閲覧することができる。例えば、トイレや玄関、浴室といった特に配慮が必要な場所について、介護予防のための要注意箇所が確認できる。
また、歩行、杖・歩行器、自操用車イス、介助用車イスといった住む人の移動方法別の配慮ポイント、さらには様々な福祉用具の種類や特徴なども知ることもできる。シニアが住宅でどのように生活しているかをヒアリングし、その回答を基にプランを検討したり生活方法をアドバイスする際などに役立つ。
より具体的な詳細コンテンツを利用できる有料版(月額3000円)では、有料会員特典として100点を越える3D福祉用具データ集も付属しており、3Dパースを用いた提案時に活用することで、訴求力をより高めることができる。
各種コンテンツについては、今後も継続的に拡充を図っていく方針だ。
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