風情ある町並みが残る小松市龍助町 築91年の古民家をリノベして一棟貸宿泊施設に

地域NPOと連携、婚活イベントも盛況

石川県小松市龍助町25。小松城の城下町の北口街道筋にある龍助町は、問屋を中心とした商家の多かった所で、今も木造建築の風情ある町並みが残る。

築91年の2階建ての古民家をリノベーションし生まれたのは宿泊施設「龍助25」。建物はかつて畳、ござの卸問屋だった。昭和7年の大火で焼失し再建築された。やがて商いはされなくなり10年以上空き家となっていた。不動産会社から売りに出されたその空き家を、不動産賃貸業オーナー北市実さん(44歳)と、こまつNPOセンター代表中村潤哉さん(48歳)が購入し再活用を手掛けた。

外観。風通しがよく光が入るように工夫された格子が使われている

北市実さん(右)と中村潤哉さん(左)。1階の部屋。カフェとしても使われている

「欄間、床の間、障子の組子細工など職人の技が残っている。大工さんが測り、削り、組み立てた技術が残っている。そうした職人の手仕事に魅せられ、より多くの人に見てもらいたいと思った」と北市さん。駐車場になる予定だったが、「活用してもらえる人に使ってほしい」とのオーナーの意向により譲渡が決まった。


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