フリーダムアーキテクツデザイン、住宅BIMのコンサルサービスを開始
BIM環境構築、運用をサポート
フリーダムアーキテクツデアインは、企業のBIM導入を支援するBIMコンサルティングサービスの提供を開始した。蓄積してきたBIM活用のノウハウをいかし、企業に合わせたBIM環境構築、運用をサポートする。
年間約400棟の注文住宅・デザイン住宅を手がける、フリーダムアーキテクツデザイン(鐘撞正也代表取締役社長、東京都中央区)は、顧客とのコミュニケーションツールとしてのBIM活用にとどまらず、調査から、設計、施工まで住宅建設のあらゆるプロセスの業務効率改善に向けた「BIMワークフロー」を構築し、BIM活用を推進し成果を上げている。
2016年8月には、住宅性能評価センター、大塚商会、オートデスクとの協業で、国内初のBIMによる確認申請を達成し、17年12月には構造連携を含めた建物(木造3階建て住宅)でも確認申請を実現した。その後もBIMによる確認申請の実績を伸ばし100棟超の実績を持つ。18年6月には、BIMワークフローのさらなる浸透のため、ベトナムダナンに新たな拠点「BIMセンター」を開設。19年11月には、BIMを駆使し、注文住宅の完成イメージを見える化するサービス「ミエール」の提供を開始した。提案段階から理想の家をより手軽に確認できる環境を整備することで、顧客の満足度を高め、成約率の向上につなげている。ベトナムダナンの「BIMセンター」とのグローバルな連携の中で現在月間約100棟のBIMデータを作成するまで実績を伸ばしている。
こうした中で、外部からBIMに関する問い合わせやBIMの導入をサポートしてほしいといった要望が多くきており、今回、BIMコンサルティングサービスの提供を開始した。同社のBIM設計室の今井一雄室長は、「BIMを自社に導入するには『BIMを実現するソフトの購入や使い方』と『3次元ベースの設計プロセスであるBIMワークフローの構築』をセットで検討する必要があることがこれまでの取り組みでわかってきている。BIMコンサルティングサービスでは、BIMワークフローの構築をメインにサポートしていく」と話す。具体的には、これまで同社が蓄積してきたBIM活用のノウハウを「住宅BIM基本パッケージ」として商品化した。同社のBIMの基盤であるテンプレートやその使い方を提供するとともに、それぞれの企業にあったテンプレートとBIMワークフローの構築、動画やVRデータなどを作成し、営業のサポートを行う。そのほか、要望があれば、BIM確認申請のトライアル実施のサポートなども行う。先着5社から受付を開始し、順次サービスを展開していく。
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