空き家の管理・清掃・メンテナンスを3人の専門職が連携して開始
case4. 和歌山県田辺市その②
付加価値を付けて売買まで
それぞれの仕事の幅を広げる効果も
和歌県田辺市は20代から40代の新規事業・起業などに意欲的な人を選抜し、2016年から人材育成事業「たなべ未来創造塾」を開催している。講座は14回。受講費は1万円と格安だ。
特徴は①異業種から人を募集し連携で仕事につながるようになっている、②市・大学・専門家などが取り巻く環境の詳細なデータを提供し事業計画に生かせるようにしている、③日本政策金融公庫がサポートし事業計画の具体的なアドバイスをしてくれる、④実践家の講師も呼ばれ事例も紹介される、⑤個々人の考えに基づき今後の具体的事業をプレゼンテーションしなければならない、⑥毎回懇親会が開かれ異業種間の交流が行われる、などだ。
現在3期まで実施され1、2期で17名が起業した。建築関係でも、ユニークな事業が生まれ、その発想と着眼点が評価されている。そんなひとつが、空き家の管理・メンテナンスを手掛ける「有限責任事業組合たなばん」。名称は「田辺市の空き家の番をする」から生まれた。立ち上げたのは土地家屋調査士/田中事務所の田中弘志さんと、家屋のクリーニングサービスを行う開誠美装の中島一誠さん、司法書士/小林事務所の小林徹さん。2期生だった田中さんが声をかけ2018年5月に誕生した。
この活動は1期生の中村工務店/中村文雄さんと内装工事を手掛ける横田/横田圭亮さんが呼びかけ生まれた有限責任事業組合タモリ舎がヒントになっている。こちらは「田辺市を守る」から名称がついた。中村工務店/中村文雄さん、土地家屋調査士/田中事務所の田中弘志さん、南紀ガス/鈴木大輔さん、てんつくゲストハウス/桜井保典さんの5人が組んだ事業。中心市街地に古民家を利用したゲストハウス「The Cue」を創った。(連載1回目で紹介)海外客も宿泊する人気施設となった。
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