危機感は発明の母
2×4工法を、高精度、低コスト、短工期をターゲットに、より生産合理化していこうという動きが活発化している。先駆けて取り組むのは2×4建築のコンポーネント事業を展開するウイングだ。2×4工法のルールに対応しながら、2×4材や2×10材などの海外製材寸法を中心にした構造から、従来、ほとんど使われてこなかった4×6材の集成材を有効に配置し、床枠組や壁枠組を構成することで、強度性能の向上、材積低減などによるコスト削減、工期短縮効果などが期待できる。「Union Frame」と命名し普及拡大を目指す。
4×6材を用いることで、とくに2階以上の床面の合理化効果が大きいという。2×4建築では、2×10材を用いて床枠組を構成することが一般的だが、材積がかさむほか、どうしても経年劣化により材料が反る、やせるといった懸念があった。対して、より断面形状が大きい4×6材の集成材を使用し、施工ピッチを広げることにより材積を抑制できるほか、配線・配管工事の簡易化、床面の剛性の向上に寄与。経年劣化で材料が反る、やせるといったリスクも抑制できる。
また、床枠組については、あえてパネル化せず、現場で受け材の金物に4×6材を落とし込む方法を採用した。これにより、従来のやり方で床枠組のパネルが大型化、重量化し、搬送や施工時の負担が大きくなるといった課題を解消し、大幅な工期短縮効果が見込めるという。同社執行役員の橋本宰氏は「受け材の金物に根太を落とし込み床面を構成する施工方法は、在来軸組で普及している合理化手法だが、そのいいとこ取りをした」と話す。東京・北千束の狭小地で3階建住宅を建てる検証を行ったところ、上棟まで通常1カ月はかかる工程を2日半まで短縮できる効果を実証した。
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