2023.10.16

平屋新商品が相次ぐ 幅広い層が支持

Housing Tribune Weekly vol.652

住宅各社の平屋商品の発売、リニューアルが相次いでいる。世帯あたりの人数の減少に伴い老若男女問わず身の丈にあった住宅を求める人が増え平屋のニーズが高まっていることに対応、平屋の新商品の拡充を進めているものだ。平屋人気の大きな要因は世帯人数の減少だ。総務省の「2020年国勢調査」によると単身世帯や夫婦のみといった世帯の割合が多くなり、平均世帯人数(1世帯当たりの人数)は全国平均で2.21人。15年の前回調査(2.33人)に引き続き減少した。国土交通省の「建築着工統計調査」によると平屋住宅の新設着工数は、10年度2万6915棟から22年度5万7575棟へと2倍超に伸長。居住専用住宅のうち平屋の割合は10年度6.1%から22年度13.8%に増えている。

住友林業は23年10月、注文住宅の平屋商品「GRAND LIFE (グランド ライフ)」をリニューアルした。オリジナルのBF(ビッグフレーム)構法の高い耐震・断熱性能を生かした最大7.1mの大開口、平屋の特性を生かした高天井など同社ならではの強みを持つ注文住宅で、樹種やカラーに合った23パターンのインテリアスタイルを揃え1邸ごとにトータルコーディネートすることができる。23年1月~6月の同社の契約者における平屋比率は42%、18年以降5年連続で増加。上下移動のないスムーズな家事動線などが多忙な子育て世代やファミリー層から特に人気で同期間の30~40歳未満の割合は平屋全体の36%を占めている。各世代のニーズに幅広く対応できる平屋を目指して今回GRAND LIFEをリニューアルした。住宅と庭の一体設計や効率的な家事動線など人気のある項目の改良に加え、ファミリー層へ屋根裏空間の有効活用なども新たに提案する。年間3000棟の受注を目指す。


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