YKK APが木製窓市場に本格参入、2030年に20%へ
Housing Tribune Weekly vol.626
YKK APが木製窓を工業製品化、2024年度の販売を目指すと発表した。2030年度に販売構成で20%にまで高め、高断熱化を加速する。
同社は2030年に向け新ビジョン「“Evolution 2030” Architectural Productsの進化で、世界のリーディングカンパニーを目指す」を打ち出し、「地球環境への貢献」、「新たな顧客価値の提供」、「社員幸福経営」の3つの方針を掲げた。
なかでも、大きなポイントとなるのが、「新たな顧客価値の提供」についての取り組みだ。主に高断熱化の推進と商品のトータル提案を強化する。その一つが木製窓の開発、販売だ。2024年度に住宅用、それ以降にビル集合住宅用の販売開始を予定している。
同社の販売窓数に対する素材構成比率は、2022年度でアルミ窓24%、アルミ樹脂複合窓44%、樹脂窓32%を推定しているが、これを2030年度にはアルミ樹脂複合窓30%、樹脂窓50%、木製窓20%と、高断熱窓を100%にする目標だ。アルミ窓は等級5を目指す住宅の増加に伴い採用が減っており、生産数によっては今後アルミ樹脂複合窓よりも価格が高くなる可能性もあるとし、随時アルミ樹脂複合窓に集約していく。
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