お知らせ ◆10月7日〜13日頃、無料会員の新規登録に不具合が発生する状況がございました。この期間にご登録いただいた方で確認のメールが届いていない場合、お手数をおかけし恐縮ですが再度ご登録の手続きをお願いしております。  ◆ハウジング・トリビューン最新刊Vol.628(2021年19号)好評発売中です   ◆有料会員サービス「Housing Tribune Online Premium」がスタートしました (2021.4)  ◆ハウジング・トリビューンが注目する注目の業務改善ツール 一覧はこちら (2020.10) ◆住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜発売。ご購入・年間定期購読はこちら建材・設備情報サイト「スマテリアル」は福井コンピュータアーキテクトの「3Dカタログ.com」と連携しています(2019.12)

2021.9.6

MRグラス活用したソリューション提案が活発化

Housing Tribune Weekly Vol.548

住宅・建築業界で、MRグラスを活用したソリューション提案が活発化してきている。MRとは、Mixed Reality(複合現実)の略で、MRグラス越しに、現実空間の中に3Dのデジタル情報を浮かび上がらせる技術。ここにきて、通信環境やMR技術そのものが進化し、実用化の段階に入ってきている。

家具、インテリア用品小売業最大手のニトリ(法人&リフォーム事業部)は、グランフロント大阪 北館3階「ニトリ 企業向けショールーム(NITORI BUSINESS&REFORM)」において2021年3月~8月の期間、空間コンピューティングデバイス「Magic Leap 1」を使ったショッピング体験ができる実証実験を実施した。Magic Leap 1に、システムキッチンの3D情報を浮かび上がらせる機能を搭載。Magic Leap 1を装着すると、システムキッチンが実際の空間に現れ、その場に存在しないシステムキッチンがあたかもショールームに実在しているかのような体験が可能になる。従来のショールームでは、設置スペースのサイズによって、顧客が実際に体験できるカラーバリエーションや、オプションの組み合わせの数には限界があったが、MRを用いることで、デジタル上に設置された膨大なバリエーションから、顧客が自分好みにカスタマイズした3Dモデルを見ることができる。同社は、「非接触で操作を行うことができるMRの特性を活かし、今後コロナ禍への対策となるようなサービス提供も視野に入れて、検討を進めていく」考えだ。

タカショーはMRグラスを活用して、エクステリア製品を現実空間に配置し、施工後の完成イメージをシミュレーションできる業界初のXR体験アプリ「メタバガーデンfor MR グラス」をKDDIと共同で開発し、2021年9月から提供を開始する。専用のMRグラスと、5G対応の端末があれば、現実空間の中に、MRグラス越しに、商品の3Dデータを浮かび上がらせることができる。「フェンス・スクリーン」、「ガーデンファニチャー」、「車庫まわり」、「ファサード」、「お庭」の5つのカテゴリーによるさまざまな商品データがクラウド上に収録されており、展示場がなくても、その場で商品・空間提案ができる。

指定サイズ、また同社が持つ、さまざまなカラーバリエーションからカラーを選択できるほか、アプリ上で設置したアイテムについて、簡単に別カラーに変更することも可能。選んだアイテムの概算金額もアプリ内で確認できる機能も搭載しており、予算に合わせてシミュレーションできる。

長谷工コーポレーションは、アウトソーシングテクノロジーなどと共同で、MRグラスを活用するマンションの外壁タイル打診検査のためのMRソリューション「AR 匠 RESIDENCE」を開発し、2020年7月から、長谷工リフォームが建物診断を行う関東エリアに導入し、順次、全国へ活用を広げている。建物の3Dモデル(MR空間)を作成し、建物の平面図、立面図を重ね合わせて表示できる機能を搭載。クラウドプラットフォーム上のMR空間に外壁調査結果を記録できる。報告書も自動生成される。従来2人で行っていた打診検査を1人で対応でき、実証実験を行った結果、全体業務を約30%削減できることも判明した。

実用化段階に入ったMR技術。新しい体験の提案や、生産性改革につながるソリューションとして注目を集めそうだ。

Housing Tribune最新刊

住宅産業総合誌「ハウジング・トリビューン」は隔週金曜日発売。年間購読者には電子版News Report「Housing Tribune Weekly」を配信しています。

ハウジング・トリビューンVol.629(2021年20号)

特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

目次を見る

関連記事