ウッドショック抑える対応を 国交省が工務店に通知
Housing Tribune Weekly vol.534
国土交通省は、木造住宅の供給事業者の団体に対して、ウッドショックの余波を抑える対応を求める通知を発出した。
新型コロナ感染症拡大により、世界的な木材需給が変化し、また、海外からのサプライチェーンが大きな影響を受け、外材が高騰、不足する状況が続いている。米国において住宅着工戸数が十数年ぶりの高水準にあり、コロナ禍の巣ごもりに起因するDIY需要などが増大していること、また、いち早くコロナ禍から脱し経済が回復する中国の旺盛な木材需要も影響。さらにコンテナ運航が中国、米国航路に集中しているため欧州から日本向けのコンテナの確保が難しく、運賃も大幅に上昇している。また、外材の高騰に伴い、国産材も引っ張りだこの状況で、国産材の価格も上昇する傾向にある。木材は乾燥の時間も必要であるため、すぐに国産材に代替することも難しい。全体として木材価格は上昇し、そもそも木材を調達できないという状況も表面化してきており、住宅業界にさまざまな影響をもたらし始めている。
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