動き出した戸建ての買取再販

 

新築価格の高騰を背景に、戸建ての買取再販市場が活発化している。この分野で独走するカチタスは、地方の築古住宅や空き家を買い取り、リフォームして販売している。プロ3者による入念な現況調査や引渡前チェックで品質のばらつきやリスクを抑制。アパート家賃並みの住宅ローンで買える1600万円前後の価格帯を維持している点が強みだ。

ケイアイスター不動産も、地方・郊外で平均1700万円台の中古住宅を供給する「中古住宅再生事業」に本格参入した。これまでシェアを拡大してきた都市部の新築分譲と、ターゲットを明確に分けた「二刀流戦略」により、全国シェアのさらなる拡大を目指す。

一方、タカマツハウスは超高級レンジの戸建て再販に挑戦する。建築資材高騰やサステナビリティへの関心の高まりを受け、「本質的な豊かさ」や「合理性」を重視する顧客の価値観変化に対応。「卒タワマン」層をはじめとした富裕層に特化し、強みである仕入れ力を生かして高クオリティな邸宅をプロデュースする。

タカマツハウスが手がけた戸建て買取再販の第一弾の大型高級リノベ物件「ミラクラス Re-Style 恵比寿」。
高級内装で実績のあるグループ会社と連携、販売価格は4億6900万円

しかし、中古戸建ては物件ごとに劣化状況や仕様が異なり、品質やリフォーム費用のばらつきが生じやすい課題がある。また、仕入れ判断に向けた周辺の価格相場、費用算定、リスク評価などの物件調査に半日から1日を要し、10棟調査しても実際に買い取れるのは1〜2割程度という非効率さが参入の大きな壁となっている。


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