宇宙が住宅産業のフィールドに
「一般民間人が宇宙滞在できる」。そんな未来を実現しようとする動きが相次いでいる。早稲田大学をはじめとする産官学9機関は、JAXAの「宇宙戦略基金:宇宙転用・新産業シーズ創出拠点(SX-CRANE)」に採択され、一般民間人の健康で快適な宇宙生活を実現するための「宇宙QOL(生活の質)向上」を目指した研究開発を開始した。

2030年以降、地球低軌道における民間活動の拡大が予想されており、宇宙飛行士だけでなく、一般民間人の滞在が増加する見込みだ。従来の環境制御・生命維持システム(ECLSS)は、高度な訓練を受けた宇宙飛行士の生命維持を主目的として設計されてきた。しかし、民間人の宇宙旅行や商業宇宙ステーションの実現には、単なる生存だけでなく、健康維持や快適性の確保が不可欠となる。同プロジェクトでは、人が宇宙空間をどう感じるかという「人間中心のアプローチ」により、認知・感覚・生理反応に基づく新しい宇宙QOL像を提示し、滞在技術の開発を推進する。
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