八潮パークタウンの団地1階を改修、ZEB認証を取得 子育て支援と木育の拠点となる施設に

改修から運営に係る経費のすべてを区が負担

 

東京都品川区八潮5丁目に子育て支援施設「IKUMOやしお」が2025年5月1日にオープンした。室内は木材がふんだんに使われぬくもりを感じさせる快適な空間。品川八潮パークタウンの団地の1階にある。1985年の建物で、もとは保育園。都内の公共施設として初めて、既存建築物の改修によるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証を取得。Nearly ZEB(従来の建築物の基準一次エネルギー消費量と比較して81%削減)となっている。

複層ガラスLow︲E(コーティングで断熱性能、遮熱性能を高めたもの)、高断熱サッシ、太陽光発電システム、蓄電池(非常用利用)、LED照明、換気窓、照明の切り忘れがない人感センサーなどが整備され、発電状況や環境データを表示する「見える化モニター」も設置されている。間取りを大きく変えることなく改修した。工期は2024年7月から25年3月の9か月間。設計事業者は「ムラシマ事務所」。設計・工事は一般入札で決定した。設計と解体工事を合わせた費用は4587万600円。改修費と工事監理費を合わせた費用は6億7127万5550円。

品川区区長室戦略広報課の池田さんに案内していただいた。品川区では、在宅で子育てをしている保護者が、買い物や通院、リフレッシュなどの用事を済ませる間、保育園の跡地を活用した施設などで一時的に子供を預かる「オアシスルーム事業」を18年から展開している。

入口を入ったところ。右手が事務所。保育士の写真入り紹介とイベントの案内がある

外でも遊べる「うみそらテラス」


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