2023.7.24

(一社)クラフツメンスクール、若手建設技能者の育成・技能向上へ発足から10年

外国人技能者の増加に対応、対策講座をさらに充実

住宅・建築業界に従事する若手の建設技能者の育成・技能向上を目的に活動する(一社)クラフツメンスクールは発足から10年を迎えた。外国人技能実習者が増えていることなどを踏まえ、対策講座などをさらに充実していく。

(一社)クラフツメンスクールは、サイディング施工の分野で業界シェアトップを誇るガイズカンパニーの仲本純代表取締役の呼びかけで2014年5月に発足。「30年以上お世話になったこの建設業界にもう一度活気ある若者が溢れてほしいと一念発起し、これからの建築業界を共に支えていきたいと願う仲間と一緒にこのスクールを起ち上げた」。住宅・建築業界に従事する若手の建築技能者の育成・技術向上を目的に、建設職人養成に関する教育、研修・建設職人養成に関する諸資格、技術認定・建設職人の技量向上に伴う適切な雇用環境形成の普及促進活動などの事業を実施。23年6月時点で、外装、屋根工事などを請負う事業者の正会員21社、外壁材メーカー、屋根材メーカー、通気・換気部材メーカーなど賛助会員18社の計39社が会員として活動している。

スクールが運営する学科カリキュラムの講師たちが登壇して座談会も実施。「企業がカリキュラムを受ける意味をしっかり伝えてから若手社員を送り出してほしい」といった意見が交わされた

コロナ禍で20年~22年と実施できていなかった活動報告会を3年ぶりに開催した。スクールの代表理事を務める仲本氏は、「かつてはこの業界は丁稚奉公が当たり前だったが、明らかに時代は変わってきている。丁稚奉公を強いていては今の若い人たちはやめてしまう。この業界に入ってきた若者が一定の技能を持ち、現場に出て親方の役に立つレベルにまで育てる場としてこのスクールがある。皆さんの声を反映して、また、力を借りて、さらにスクールの活動を発展させていきたい」と述べた。

スクール発足から10年代表理事を務めた仲本氏は退任し、今後は校長として運営に携わる

なお、仲本氏は、スクール発足から10年の節目に代表理事を退任、今後は校長という立場でスクールの活動に携わる。新代表理事には、建築業界の人材育成事業を展開するエーシャギー(東京都江東区)の安達智代表が就任した。

学科カリキュラムは、サイディング実務者養成講座をはじめ、シーリング実務者養成講座、外装番頭講座、大工(建て方、ボード張り)基礎講座、職長・安全衛生責任者安全教育講習、タイル実務者養成講座、雨樋実務者養成講座、屋根管理者養成講座、足場作業主任者講習、丸のこ等取扱い作業従事者教育などが充実する。

近年、ベトナム、インドネシア、中国、モンゴル、ミャンマーなどからの外国人技能実習生が、受け入れ先の建設系企業から派遣され、同スクールの講座を受講することも増えているため、外国人技能実習生向けの対策講座も強化する。既存の講座を通訳付きで実施するほか、外国人技能実習生向けの「防水施工職種・シーリング防水工事作業 随時3級試験対策 3日間講座」、「建築大工職種・大工工事作業 随時3級試験対策 3日間講座」などを用意する。