期待のウサギ年/環境経営は待ったなし

期待のウサギ年

何かモヤモヤ新型コロナ禍といった状況のなか新しい年を迎えた。周囲にはコロナ陽性者も目につき、コロナ感染への社会的免疫ができあがってしまったような印象。まさにウイズ・コロナの定着だ。

ともあれ今年は干支がウサギであり、十干と十二支を組み合わせた分類、六十干支では“癸卯”にあたる。「癸」は一つの物事が収まり次の物事へと移行していく段階。また「卯」のウサギは、繁殖する、増える段階にあたる。つまり、両方を備えた“癸卯”は昨年までの様々なことの区切りがつき、次へと向かっていく、そこには成長や増殖といった明るい世界が広がっていると解釈できる。それに卯年の守り本尊は知恵や才能の仏様である文殊菩薩だ。どう考えたって夢や希望に満ちた期待の年なのだ。

そして卯年となれば、見上げたくなるのが夜空の月。いま一生懸命に兎がモチつきをしてくれているはず。その月に向って、世界初の民間による日本の月面着陸船が距離を縮めている。宇宙ベンチャーのアイスペースが開発した同船は昨年12月11日に米国フロリダ州から打ち上げられ、4月に月面着陸の予定だ。月への物資輸送サービス確立を目指した実証実験だが、資源探査のミッションもある。かぐや姫の遠い昔の世から縁を深めている日本と月、モチつきウサギが、“待ちぼうけ”にならず“ウサギのダンス”で日本からの飛来船を歓迎してほしいと願うばかり。まぁ、鳥獣戯画で、カエルに放げとばされている図は腹におさめて、悪タヌキを成敗した“かちかち山”のウサギの大手柄に拍手をしていること。さらには“因幡の白兎”や“兎と亀”のちょっといじ悪な話にも目をつむってもらって、ここは高度情報通信社会のもとで大いに地獄耳の“兎の耳”を頼りにしているということで―。


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