開成町、全国初のZEB認証庁舎 標準的なビルに対して一次エネルギーを81%削減

既存の役場のイメージを一新する快適な空間

神奈川県足柄上郡の開成町(かいせいまち)の新庁舎に出向いた。ZEB=ゼブ(net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)のトップクラスと聞いたからだ。標準的なビルに対し一次エネルギー(自然界から得られた加工されないエネルギー)81%減となっているという。

庁舎に伺うと、今まで各地で訪ねてきたような役場の建築物とはまったく異なっていた。外観から周囲のシチュエーションまでが、優雅な雰囲気になっている。庁舎の周りは緑の花壇に囲まれ、その下には豊富な水が潤沢に流れている。広々とした駐車場があるが、その隅には芝生の緑の敷地があり、そこには小さな風力と太陽光を組み合わせた外灯がある。 

開成町役場の正面。日射による熱を避けるため北向きになっていてカーテンウォール(軽量化した壁。建物に張り付ける。耐震性やデザイン性に優れている)が採用されている

庁舎の入り口は三面を天井まであるガラスで囲まれていて、2階部分は大きな木枠がいくつもはめ込まれて囲まれている。屋上には太陽光パネルが設置されているのが見える。


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