2022.11.10

白書を読み解く 後編

暮らしが変わる 住まいが変わる コロナ禍が浮き彫りにした向かうべき姿

今、社会環境が大きく変わりつつあるが、そのきっかけとなった大きな要因の一つが新型コロナウイルスの感染拡大である。
このパンデミックにより社会が一変したといっていい。
人が閉じこもり、モノが動かなくなるなか、社会でくすぶっていたさまざまな課題が表面化した。
働き方改革が叫ばれていたが一向に変わっていなかったこと、男女共同社会だといわれながらコロナ禍での自殺者増加が女性ばかりであったこと、首都圏一極集中が問題だと言われながら人口移動が進んでいなかったこと。
少子高齢化対策、医療問題、企業のサプライチェーン、エネルギー問題などが噴出した。
その一方で、おうち時間の増加は暮らしを見つめ直し、住まいを見つめ直す良い機会になったのも事実。
そこから新たなビジネスの萌芽も見られた。
各省庁の「白書」から、コロナ禍が浮き彫りにした課題と、住生活産業が向かうべき次代の姿を切り取った。