積水化学工業 住宅カンパニー 戸建買取再販「Beハイム」を全国展開
2030年に500棟の販売目指す
積水化学工業 住宅カンパニーは、戸建買取再販「Beハイム」の販売を強化する。全国展開を開始し、2030年に500棟の販売、売上高200億円を目指す。
買取再販事業が順調に推移
ESG経営推進へ事業を強化
積水化学工業 住宅カンパニーは戸建買取再販「Beハイム」の取り組みを強化する。展開エリアを首都圏、中部、近畿の3エリアから全国に拡大し、2030年に販売棟数500棟、売上高200億円を目指す方針だ。
「Beハイム」は、積水化学工業がセキスイハイムブランドの戸建住宅を買取り、リフォームを施したうえで再販するもの。2020年12月に、「Beハイム」を立ち上げ、首都圏、中部、近畿の3エリアで展開してきた。2021年度は66棟の売上げを見込み、2022年度は100棟の販売計画と、順調に事業を拡大している。購買者の8割が40代以下の一次取得者層であり、「ハウスメーカーの品質や安心感を得たいが、新築には手が届かないといった層などから評価を得ている」(同社)という。
今回の展開強化の大きな狙いは、ESG経営の推進だ。積水化学工業グループでは長期ビジョン「Vision2030」で、社会課題の解決を通じた事業の成長を目指している。住宅カンパニーでも住宅分野での取り組みに力を入れてこうとしているが、その一つが戸建買取再販。積水化学工業の戸建住宅の累計供給棟数は、2021年3月末時点で約64万戸であり、その再生と流通を促すことで、空き家問題と既存住宅流通市場の活性化という社会課題へのソリューションになると考え、今回、展開エリアの拡大を図った。
集客力向上へウェブとリアルの取り組み推進
全国展開にあたり、「Beハイム」の特徴の訴求を改めて強化していきたい考えだ。
「Beハイム」の最大の特徴の一つが、付加価値を高めたリフォームが可能なこと。買取再販では、一般的には、内装や設備のリフォームにとどまることが多いが、「Beハイム」ではニューノーマルなどのトレンドに対応したリフォームや、性能向上、間取りの変更なども行う。購入者へのアンケートでは、リフォーム内容について「大変満足」「十分に満足」の合計は約7割に及び、購入者の満足度は高い。集客力向上に向け、集客の7割を占めるウェブでのコンテンツの充実を図る。具体的には、専用ページをリニューアルし、「Beハイム」の特徴をこれまで以上にわかりやすく訴求できるようにする。また、VRや模型で建物の仕組みが楽しく学べる体感型ショールーム「Beハイムギャラリー」の活用や、ホームステージングを導入し生活イメージが湧きやすいようにしたモデルルームへの誘致などにも力を入れ、ウェブとリアルを融合した取り組みに取り組んでいきたい考えだ。
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