建築のボランティア活動を通じて作り手を育成

ワークショップをきっかけに大学生は工務店で修行 リノベーションの担い手にも

東京大学・社会文化環境学専攻の岡部明子教授は、千葉県館山市塩見にある唯一残った茅葺の家屋を地域環境の学習の場と変えた。「かやぶき民家ゴンジロウプロジェクト」と名付けられ2009年に始まった。地元の人と学生たちが参加し、茅葺の屋根を葺き替え、土間やキッチンを再生したりと、暮らしや環境や営みをワークショップで学ぶ実践の場として蘇らせた。

そこに空き家の活用と学術的知見を学ぼうと和歌山県から大工の伊藤智寿さんが訪ねてきた。岡部教授のプロジェクトを引き継ぎ2020年5月「NPO法人ゴンジロウ」を立ち上げ、自身のマルチな職人技術を生かして活動を広げている。

2020年7月にワークショップで手掛けたバス停。地元の切り出した木材が使われている

ここを拠点に、ワークショップを通して、参加した学生や地元の人たちと、2020年の台風19号で被害を受けたバス停、神社の再建、農家の空き家をリノベーションした茶室などの実践に繋いでいる。


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