VR住宅公園、バーチャル展示場「HOUPARK」の提案を強化
2021年度中に300社の出展を目指す
VR住宅公園はバーチャル展示場「HOUPARK」の提案を強化する。新機能を随時搭載し、付加価値を高め、2021年度中に300社の出展を目指す。
VR住宅公園(神奈川県川崎市・遠藤幸治社長)は、3DCGのバーチャル展示場「HOUPARK」の運営を行なっている。HOUPARKは3DCGやVRなどの技術を活用することで、オンライン上でモデルハウスを内覧・見学できるというもので、モデルハウスを見て興味を持った場合、工務店に問い合わせて、商談・契約を進められるようになっている。8月に本格始動したが、閲覧数は8月の4000件弱から、9月は倍増し、10月に入っても数字を伸ばしている。
HOUPARKの最大の特徴の一つが、圧倒的な価格競争力。
リアルな展示場は出展するためのイニシャルコストが数千万円、月々のランニングコストが数百万円掛かるが、HOUPARKならイニシャルコストは150万円、月々のランニングコストも9万円と、10分の1程度に抑えられる。HOUPARKの価格競争力は、他社の運営するバーチャル展示場と比べても高く、イニシャルコストは他社の2分の1〜4分の1、ランニングコストも2分の1〜3分の1程度となっている。
「工務店・ビルダー支援がサービス立ち上げの基本理念。これまで工務店・ビルダーの多くが、リアルなモデルハウス出展を高コスト故に断念せざるを得ない状況が長く続いている。こうした課題をバーチャル展示場の仕組みで解決・打破したかった」と遠藤社長は話す。
今回、VR住宅公園はHOUPARKの提案を強化し、新機能を搭載した。その一つが、解説動画挿入機能で、3DCG画像に解説動画や静止画、音声を発するような仕掛けを埋め込むことができる。例えば、壁をクリックすると壁の断面図が表示され、音声で解説が始まるといったことが可能だ。商談・打合せのツールとしての活用の幅が大きく拡がった。
また、「ハイブリッドVR」という機能も新たに搭載した。これは、通常の写真を使ったVR画像に加えて、3DCGによるVR画像も組み合わせて室内を見せられる機能。VR画像を組み合わせることで、建材や設備のカラーなどの仕様を自由に変えて見せることができる。
現在、HOUPARKへは8社の中小工務店が出展しており、出展検討中の事業者も8社いるという。VR住宅公園は、今回の新機能搭載で、さらに出展を増やしていきたい考えで、2021年度中に300社、将来的には2000社以上の出展を目指す方針だ。
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