合同会社アーキロイド、ベータ版のAI自動設計サービスの提供開始
無料で納得いくまでプラン探し
AI自動設計サービス「アーキロイド」を開発する合同会社アーキロイドは、試験的に「アーキロイド」のベータ版の無料サービスの提供を開始した。納得いくまで住宅プランを探せるツールとして注目を集めそうだ。
合同会社アーキロイドは、慶應義塾大学SFCの松川昌平教授の研究室に所属する研究生4人が集り立ち上げた合同会社で、AI自動設計サービス「アーキロイド」の開発に取り組む。
在来木造軸組み金物工法に対応した一気通貫の建築設計アルゴリズムを構築し、ユーザーから与えられた条件に応じて、居室配置から、開口の設置、構法設計、構造設計、法規適合まで、AIが自動で設計する。坪単価計算ではなく、一つ一つの部材の大きさから正確な市場価格を計算し表示する機能も持たせるほか、気になる作品のイメージCGや平面図、断面図を確認する、VRで再現し3Dウォークスルーで内覧するといった機能も付加する。
最終的には、異なる人格があり異なる設計思想・設計手法を持つ、複数のバーチャルAI建築家を用意し、ユーザーが提示する条件に合った多様なプランを提示する無料サービスの実現を目指す。
ユーザーは、部屋がいくつ必要か、このくらいの広さは欲しい、リビング、ダイニングは南側に配置したい、といった条件を入力するだけで、好みのアーキロイドに、何度も繰り返し、プランを設計させ、検討することが可能になる。
佐々木雅宏共同代表は、「住宅は多くの人にとって一生に一度の買い物であるにもかかわらず、十分な知識や経験がないために、事業者に説得され、十分に納得できていないまま住宅を購入することもよくあること。説得されるよりも納得して住宅を購入できる仕組みをつくりたい」と話す。
バーチャル建築家による新築住宅のウェブギャラリー
今回、アーキロイドのベータ版のサービス(https://archiroid.com/)の提供を開始した。
1人のバーチャルAI建築家が自動設計した住宅作品をウェブギャラリーのように表示。ユーザーは、延べ床面積、市場価格、居室の用途などの条件で検索することで比較検討できる。
将来的に、様々な個性を持つAI建築家の数を増やし、耐震等級や温熱環境などの性能、敷地の条件など、検索できる項目を増やし、より自由に比較検討できるサービスに発展させていく予定だ。佐々木共同代表は「家族とゲームをするような感覚で、もっと自由に『住まい』や『暮らし』を考える人が増えてほしい」と話す。
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