2018.2.2

元旦ビューティ工業 防水性能、施工性を高めた金属横葺屋根を開発

一般販売を本格開始 住宅市場を開拓

新発想の構造を採用した金属横葺屋根「断熱ビューティルーフ2型」を開発した。金属板を施工する前に、独自の形状に加工した断熱バックアップ材を施工することで、優れた防水性能、耐風圧性能などを付与。また、強度性能、施工性の向上にも寄与する。同社初の試みとして、屋根工事事業者で構成する会員組織以外にも、一般販売を開始し、住宅市場の開拓を目指す。

新発想の構造を採用した金属横葺屋根「断熱ビューティルーフ2型」。バージョンアップした住宅換気棟や金属雨樋「元旦内樋」とセットで提案を強化していく考えだ

元旦ビューティ工業(神奈川県藤沢市、舩木元旦取締役会長)は、新発想の構造を採用した金属横葺屋根「断熱ビューティルーフ2型」を開発し、販売を開始した。

同社では、従来から断熱ボードを金属板の裏面に一体成形することで、優れた断熱性能を発揮する住宅向け横葺金属屋根「断熱ビューティルーフ」を販売してきた。非住宅分野で培ってきた金属屋根のノウハウを活かした独自のジョイント形状などを採用し、雨水の浸入を金属板同士が噛み合うハゼの部分で防ぐことで、高い防水性能、耐風圧性能などを実現している。ただ、野地板に下葺材を施工後、すぐに屋根工事を完了しなければならないことが制約の一つとなっていた。一般的に屋根工事では、野地板に釘で下葺材を止めつけて施工するが、その状態で強雨にさらされれば、釘穴から野地板にまで雨水が浸入するリスクが高まるほか、強風により下葺材が飛散する懸念があるためだ。また、金属板のハゼの先端部分が空洞になっており、作業者が踏むなどして荷重が加わることで、潰れてしまう懸念がある。施工には細心の注意が求められるため、同社では、全国元旦会という優れた施工技術を持つ屋根工事事業者で構成する会員組織を通じて販売し、普及を図ってきた。


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