2017.12.1

増加するヒートショックを防げ! 設備機器メーカーで新提案が加速

低温注意喚起、湯はり連動暖房、ミストシャワー、IoT見守りなど

ミストでヒートショック対策も 入浴直前でも急速温度上昇

一方で、浴室暖房とは異なる仕組みでヒートショック対策の提案を行う事業者も出てきている。長府製作所は同社製のシステムバス「ユメリア」用のオプション部材として、「シャワ暖プラスAgミスト」を今年4月に発売した。

「シャワ暖プラスAgミスト」は2種類のミストで浴室を温める。床に向けて粒の大きなミストを吹きかけることで床の温度を上昇。室内に充満するように粒の小さなミストを噴霧することで室内の温度を上げる。

暖房乾燥機にもミストを噴霧してサウナ機能で浴室を温める製品もあるが、「シャワ暖プラスAgミスト」はパワーが違う。1坪の浴室なら、約1分20秒という短時間で床を30℃に、浴室全体を25℃に温める。入浴する前に脱衣所で服を脱いでいる間に浴室を温められる。

また、暖かさが長持ちするという特徴も持っている。一般のシャワーで42℃のお湯を5分床に向けて流しても止めると45 秒程度で温度が低下してくる。だが、「シャワ暖プラスAgミスト」なら、止めてから90秒たっても温度の低下は少ない。

ちなみに、床に向けて吹き出すミストについては、除菌効果のある「銀イオン水」を散水することが可能。入浴後に散水すれば、床や排水口まわりのヌメリを抑え清掃の手間を軽減できる。

長府製作所の「シャワ暖プラスAgミスト」は床に向けて粒の大きなミストを吹きかけることで床の温度を上昇。室内に充満するように粒の小さなミストを噴霧することで室内の温度を上げる