東日本大震災被災地ルポ ポラス阿波踊り慰問団が被災地、閖上を訪問

震災から6年 求められる被災者に寄り添う復興支援

2017年4月22、23日、ポラスを中心とする南越谷阿波踊り振興会の一行が、東日本大震災の被災地の一つである宮城県名取市の美田園第一応急仮設住宅を慰問した。ポラスが同仮設住宅を建設した縁をきっかけに実施しているもので、今回で6回目となる。
阿波踊り振興会一行に同行し、復興を目指す被災地の今を取材した。

例年8月に埼玉県の南越谷で開催される阿波踊り。地元企業であるポラスグループが阿波踊りの文化が根付くまでに先導的な役割を果たしてきた。今も多くの社員が、通常業務の傍ら熱心に阿波踊りに打ち込み、踊りの腕を磨いている。住宅資材センター事業部の施工部の土屋誠部長もその一人だ。

東日本大震災が発生した直後、(一社)日本木造住宅産業協会からポラスグループは応急仮設住宅建設の要請を受けた。土屋部長は、宮城県名取市に入り美田園第一応急仮設住宅建設の指揮をとった。工事は突貫で進められ、約1カ月で全128戸の応急仮設住宅が完成。その後も土屋部長は、メンテナンス工事などを行うために頻繁に現地を訪れ、応急仮設住宅の住人との交流も生まれてきたという。そうした中で「南越谷の風物詩である阿波踊りを披露して、応急仮設住宅の住民を少しでも元気づけられないか」と考えたのが、阿波踊り振興会が慰問活動を開始したきっかけだ。6回目となる今回の慰問には、ポラスの社員を始め、南越谷の阿波踊りの有志約60人が参加した。

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