テスラ、Powerwall 3の発表会を開催
「日本のためのPowerwall 3」 世界100万台の実績を1000万台へ
Tesla Japanは9月4日、東京・渋谷ストリームホールで家庭用蓄電池「Powerwall 3」のローンチイベントを開催した。8月3日に国内販売を開始した製品で、メディア向けセッションでは日本市場に向けた開発の考え方と今後の普及方針が語られた。

同社は冒頭、持続可能なエネルギーへの移行を加速するというミッションを掲げ、「クリーンなエネルギーこそが人類の豊かさの未来の鍵」と説明。そのうえで「単にPowerwall 3を日本に持ってきたという話ではない。日本のために作り上げてきた」と述べ、日本の要件を全面的に見直したうえで製品化した経緯を強調した。
日本対応の具体例として挙げたのが、認証と補助金だ。(一社)環境共創イニシアチブ(SII)の機器登録を完了し、「Powerwallとして初めて日本の補助金の対象となった」という。IoT製品セキュリティ認証制度「JC-STAR」レベル1も取得しており、すでに出荷を開始している。

セッションでは家庭用蓄電池の開発の歩みも振り返られた。出発点はモデルSのバッテリーセルを簡素な箱に収め、赤いテスラのステッカーを貼っただけの試作機。2015年に米国で発売した初代Powerwallも、外部のコントローラーをすべて外部調達して接続する複雑な構成だった。そこから垂直統合と製造工程の自動化を進め、「Powerwall 2」が住宅用蓄電システムのベンチマークとして確立。2023年には初の垂直統合型となる「Powerwall 3」を投入し、「1つの箱ですべてをこなす製品になった」とした。
導入実績は世界で100万台を超えたが、「我々にとってはほんの始まりに過ぎない」とし、1000万台、さらにその先への拡大を目指す方針を示した。
日本向けの開発にあたっては、50Hzと60Hzへの対応、地震や台風といった自然災害、「1cm、1mmも無駄にできない」住宅環境という日本固有の条件を踏まえたと説明。そのうえで、訴求点を4つに整理して示した。
「抜群のスペック」として実効容量13.5kWh、出力9.69kWを挙げ、ピーク電力のシフトとバックアップを毎日両立できる点を強調。「どこにでも設置可能」では、新設・既設どちらの太陽光発電システムにも対応し、本体の設置に必要なスペースは0.2㎡、下端から60cmまでの耐水性能を備えるとした。「優れた施工性」は、一体型のハードウェアによる配線の簡素化と、試運転や遠隔監視、トラブル対応をアプリで行える点を挙げた。「自動でエネルギー最適化」は、ホームエネルギーマネジメントシステム「Tesla Home」と最適化エンジンを標準搭載し、電気料金を自動で最適化するとした。
「限りないクリーンエネルギー、限りない可能性の中心にPowerwallが存在する」と締めくくり、セッション後には会場の展示スペースでPowerwall 3のカットモデルを公開。アルミ筐体を用いたテスラ車と同様の作り込みなど、内部構造を解説した。
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