プレキャスト板使った住宅基礎 福岡の設計会社が開発
災害復興住宅の迅速な着工可能に
野田設計(福岡県柳川市)は、プレキャスト板を使った住宅基礎工法を共同開発した。
プレキャスト板とは、工場であらかじめ成形したコンクリートの板のこと。
今回開発した工法では、福山大学と共同開発した様々な形状の独自のプレキャスト板を使用。基礎の形状に合わせて複数種類を組み合わせて施工する。通常のコンクリート基礎と異なり、現場でコンクリートを型枠に流し込んで硬化させる時間が不要なため、災害復興住宅などの速やかな着工が可能だ。
また、災害時には大型トラックやミキサー車の通行が困難になることも想定される。今回の工法では、現場に搬入したプレキャスト板を使用するため、トラックやミキサー車が使用できない環境下でも基礎工事ができる。
先に、政府の地震調査委員会は南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率を「70~80%」から「80%程度」に引き上げた。広範囲にわたる地震災害が想定されるなかで、被災地での住まい確保は喫緊の課題となる。
同社の野田社長は、「今後、住宅部品の一部としてこのプレキャスト板を備蓄することで、地域社会、地域行政の災害対策の選択肢になれば有難い」とコメントしている。 24年度中の実用化を目指しており、26年度には本格的な量産を開始したい考えだ。

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