【新しい住宅建築方式 4】セレンディクス [Sphere]

未来を開く切り札となるか? 新しい住宅建築方式

3Dプリンターで世界最先端の家
高性能かつ安価な家を普及

世界的な建築家、曽野正之氏がデザインしたSphere のプロトタイプのイメージ。見る角度により様々な表情を見せる

セレンディクスは、日本で初めて3Dプリンターで住宅を創るプロジェクトを2019年12月にスタートした。オープンイノベーションによる開発を進め、2022年2月には、プロトタイプの出力を開始、3Dプリンター住宅の先行予約も開始した。


セレンディクス(兵庫県西宮市、小間裕康CEO)は、3Dプリンターによる住宅「Sphere(スフィア)」の建築を目指す。

同社の小間CEOは、2010年に京都大学発のEVベンチャー「グリーンロードモーターズ」を設立し、代表取締役に就任。独自のEVスポーツカー、EVプラットフォームを開発するなど、経営を成功させた実績を持つ。

2019年6月に同社を退任し、次のプロジェクトとして取り組むのが、3Dプリンターによる世界最先端の家づくりだ。3Dプリンターを活用することで人件費と物流コストを削減し、24時間で家をつくり、100㎡で300万円以下の住宅の販売を実現したい考えだ。

同社の飯田国大 執行役員COOは「日本の住宅価格は高く、30年の住宅ローンに縛られる暮らしを強いられている人が多い。また、一度住宅を購入すると住み替えることは難しい。3Dプリンターの活用で安価な住宅を実現し、車と同じように、家もライフスタイルやライフステージに合わせて自由に買い替える暮らしを実現させたい」と話す。


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