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2017.3.3

内装壁材市場に地殻変動 より上質な住空間の実現へ 新素材も登場 Part 2

ホーロー、セラミック、ガラスも内装壁材に

これまで一般的に内装壁材としては考えられてこなかったホーロー、セラミック、ガラスなどを用いた製品の開発、提案も活発化してきている。豊富なデザインバリエーションに加えて、素材そのものが持つ耐久性やメンテナンス性なども大きな魅力となっている。

タカラスタンダードは、ホーロー内装材「エマウォール〈インテリアタイプ〉」を発売している。高品位ホーローは、金属板をベースに清潔なガラス質を850度もの高温で焼き付けて密着させた同社の独自素材。高品位ホーローを採用した同社の水回り製品は、耐久性、清掃性などを高いレベルで実現した製品として定評がある。

エマウォール〈インテリア〉は、国内で初めてホーローの製造工程にインクジェット技術を取り入れ、高精細な絵柄を自由に表現できるようにしたもの。全22色のカラーバリエーションを用意しているほか、オーダーメイドにも対応している。耐久性、清掃性などのホーローの強みを継承しつつ、優れた意匠性も実現した内装壁材として内装壁材市場での存在感を高めている。

TOTOは、大型磁器質陶板「ハイドロソリッド」を開発し、内装壁材市場の開拓に乗り出している。大型陶板に、同社独自の光触媒技術ハイドロテクトを付与することで、抗ウイルス・抗菌効果、防汚・防臭効果などを発揮する。

3m×1m(厚さ5.6mm)という大型サイズの陶板に、多様なテクスチャー、風合いや色調を表現。大型サイズなので目地の少ない連続性のある空間を創出できる。

水墨画に見られるにじみ・ぼかしの模様などを再現した「KOTAN(コタン)」のほか、金属の経年変化を思わせる色の重なりを表した「KANKA(カンカ)」、陶磁器そのものの質感と味わいを引き題した「MUKU(ムク)」「SUZU(スズ)」の4柄14色を展開している。

AGC旭硝子では、住宅内装用カラーガラス「ラコベルプリュム」を開発した。樹脂と一体成型することで、ガラスの厚みを薄くしつつ、優れた強度性能を付与。これにより衝撃吸収力の向上に寄与するほか、万が一、強い力が加わった際にもガラスの飛散を防止する。安全性にも十分に配慮した。樹脂とガラスの厚みと合わせても総厚5mmに抑えた。

ライトベージュ、ナチュラルブラウン、ルミナスグリーン、リッチイエロー、リッチアルミニウムなど全16色を用意した。カラーガラス特有の質感や意匠性が住空間に奥行を創出し、高級感の演出に寄与する。新品時の意匠性を長期にわたり維持するほか、メンテナンス性にも優れている。

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特集:

蓄積されるエビデンスの最前線

住まいの温熱環境が居住者の健康を大きく左右する──そのエビデンスが着実に蓄積されつつある。
断熱性や気密性を高めることは暮らしの快適性につながるだけでなく、健康にも影響することは従前から指摘されてきたが、これらは経験や体験に基づくものであり、医学的なエビデンスに裏打ちされたものではなかった。
しかし、ここ10年間ほどの間に温熱環境と健康に関する研究が進み、その成果がまとまり始めている。
温熱環境と血圧、睡眠、虚弱、皮膚疾患などとの関係が明確になりつつあるのだ。
高性能住宅は、省エネ性や快適性などだけでなく、こうした健康面での価値を持つ。
住まいづくりも大きく変わりそうだ。
それぞれの分野の学識経験者に、研究の最前線、その影響などについて聞いた。

住まいと健康
慶應義塾大学理工学部システムデザイン科 教授 伊香賀俊治氏
温熱環境と睡眠
関西大学環境都市工学部建築学科 教授 都築和代氏
温熱環境と高血圧
自治医科大学循環器内科学部門 教授 苅尾七臣氏
温熱環境と皮膚疾患
岐阜工業高等専門学校建築学科 教授 青木哲氏
温熱環境と虚弱
北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科 准教授 安藤真太朗氏

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