New   2025.4.30

一次エネ消費量等級を見直し 等級7・8を新設へ

Housing Tribune Weekly vol.726

 

国土交通省が住宅性能表示制度の一次エネルギー消費量等級に上位等級を創設する方向で検討を開始する。社会資本整備審議会建築分科会の建築基準制度部会と建築環境部会の合同会議で、等級7と等級8を追加する案が示された。

住宅性能表示制度における省エネに係る項目は、大きく断熱等性能等級と一次エネルギー消費量等級の2つがある。住宅の省エネ性向上の取組みが進められるなか、断熱等性能等級については、 2022年に等級5、等級6、等級7が新たに創設された。それまでの最上位等級であった等級4は省エネ基準レベルであり、等級5によ ってZEH水準が示され、断熱性能をさらに高める狙いで等級6、7という上位等級が設定された。一方、一次エネ消費量等級についてはZEH水準相当の等級6(BEI:省エネ基準比エネルギー消費量≦0.8)が最高等級である。

国交省によると、23年度の実績で、戸建住宅の等級6の割合は約86%と前年度の約49%から拡大、ZEH水準の住宅の普及が急速に進んでいる。また、今年2月に閣議決定された「GX2040ビジョン」においても「ZEH基準の水準を大きく上回る省エネルギー性能等を有する住宅の導入」が謳われている。住宅性能表示制度においても、一次エネルギー消費量の削減についてZEH水準を上回る上位等級の創設が必要となっていた。


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