定年を迎え倉吉市にUターン、ゲストハウス運営

古民家物件購入と改修費で約2000万円 豊富な海外旅行経験で得たアイデアを活かし改修

 

鳥取県倉吉市巌城(いわき)788にある「古民家ゲストハウス倉吉」は、築107年の旧庄屋屋敷をリノベーションした宿泊施設。敷地面積は417坪。裏手は向山(むこうやま)があり緑豊かな景色が広がる。家の周辺は田園となっている。

パンフレットもホームページも丁寧に作成されていて外観から部屋の間取り、アクセス方法、地図、値段、周辺の観光地など、写真、絵などを豊富に使い実にわかりやすいものとなっている。泊まってみたいと思わせるに十分な内容となっている。

宿泊施設の運営には旅館業法に基づく認可が必要。特に消防法の基準(探知機、ファン設置)を満たすことがメインとなる

約3年前から、市の移住定住課からの依頼で、このゲストハウスが移住希望者のための「お試し住宅」としての役割も担っている

部屋中央にあるリビングルーム。自由にお茶やコーヒーが飲める。左手前奥がキッチンで自分たちで料理ができるようになっている

玄関から入ったところに薪ストーブがある。薪は、製材所の端材、間伐材を無料提供してもらっている。薪置き場は裏庭にある

オーナーは山根祐二さん。「東京でのサラリーマン生活を経て約5年前にUターン。東京在住時から古民家ブームに関心があり、定年後は趣味の宿をやりたいという思いがあった。倉吉市の相談窓口を通じて空き家バンクを紹介され、担当者から推薦された物件の一つだった。建物は前の所有者が手放したいとのことで雑誌にも掲載されていた」と言う。

山根さんは倉吉市出身。東京に出て40年、おもちゃの会社の商品開発、マーケティングを手掛けた。退社の後、高齢者を中心としたシルバーカーや杖などの会社の新製品開発を手掛けた。定年を迎え倉吉市へ夫婦でUターン。3人の子供はすでに独立。実家があり、新たに古民家を購入しゲストハウス運営を始めた。

「ドミトリー形式ではなく、海外の旅行者がリビングで交流しつつ個室で休めるような、居心地の良いゲストハウスを目指した。高価なリゾートホテルとは異なり、普通の人が気軽に利用できる施設を目指している。都会からの訪問者に田舎ならではの楽しみを提供することを重視している」と言う。山根さんは、会社勤めの頃、国内外の多くの旅を経験。趣味は写真撮影だ。それらが見事にいかされている。

物件は999万円で購入。2016年に鳥取県中部地震の際も壁紙が少し剥がれた程度でほとんど被害がなく地盤が固い上に建っている可能性が高いと判断した。


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