飽きがくる?/人間はあきる動物
飽きがくる?
「ワイフもらって 嬉しかったが
いつも出てくるおかずがコロッケ
コロッケ
今日もコロッケ、明日もコロッケ
これじゃあ年がら年中、コロッケ」
この歌を知っている人はどのくらいいるだろう。大正時代に大ヒットした流行歌だ。知らないのが当たり前だが、どういうわけか“今日もコロッケ、明日もコロッケ”の調子のよいリズムを今でも口ずさむことができるから不思議だ。平成の世になって歌詞を修正し、五月みどりがこの「コロッケの唄」をカバーしたせいもあるかもしれない。
新婚夫婦の食事風景を歌っているが、好物のコロッケも今日も、明日もじゃあたまらない。さすがに飽きたというわけだが、自分もコロッケ好きだけについニヤニヤと口ずさんでしまう。大正、昭和の初め頃、三大洋食と言えば、カレー、カツ、コロッケだったという。コロッケはモノみな洋風化のなかで贅沢な料理だったのだろう。面白いことに、今ではカレー屋に行くと、カツカレー、コロッケカレーというようにこの三大美食が一緒に盛り込まれたメニューも多い。自分などランチで行きつけのカレー屋ではコロッケを一つでなく二つ乗せで注文、店に入るだけで「ダブルコロッケですね」で完了。たまにはカツカレーでもと思うのだが、オーナーの頭に小生とコロッケダブルがインプットされているのだからと申し訳なさもあって、やはりコロッケ、コロッケとなる。ところが帰宅後の夕食でもこのコロッケカレーの一皿のダブルブッキングのケースも。ウーンとさすが一呼吸おくが、家人は亭主のコロッケ+カレーが好きなことを承知で定期的に献立に組み入れる。その想いを知ればこそでそこは喜々の表情でスプーンを口にはこぶわけだが、ノド元で唸るのは“今日もコロッケ、明日もコロッケ”の歌だ。
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