サステナビリティ、新規性などをキーワードに建材を選出 既にあるものをうまく利活用していく発想が重要
u.company 代表取締役/(一社)リノベーション協議会 会長 内山 博文 氏

(一社)リノベーション協議会 会長
内山博文 氏
内山氏が選出した5商品
- チヨダウーテ「チヨダサーキュラーせっこうボード」
- モノクローム「Roof-1」
- 元旦ビューティ工業「断熱ビューティルーフ3型」
- 文化シヤッター「段十廊Ⅱ」
- タツミ「TN‐WOLSH Burring Wall」
――「プレミアム住宅建材50」のうち、注目する商品を五つ挙げてください。
今回、持続可能な生産プロセスを持つのかという「サステナビリティ」を一つのキーワードに設定して選びました。日本では、人口減少などの影響により、今後、新築需要はどうしても減っていきます。大量生産大量消費の時代ではありません。また、地球温暖化対策、脱炭素ということが求められる中で、住宅、そして建材にも、循環型、サステナブルということが強く求められていくと思います。
50商品を見ると、材料をリサイクルしているものがいくつか散見されました。ケミカルな材料を使った石油製品がらみのものが多い中で、原料を再利用してつくる建材は、無駄なごみをできるだけ出さない、また、CO2排出削減の観点からみても重要で、成長していくべき分野になっていくと見ています。スイスでは再生コンクリートが全体の9割くらい使われているということも聞きます。値段は若干高くなるとは思いますが、我々建築に携わる者は、積極的に使っていかなければいけないと思います。
そのサステナビリティという視点から、直球の商品として、チヨダウーテの「チヨダサーキュラーせっこうボード」を選びました。世界で初めて、建築現場から回収した廃石膏ボードを100%原料にした石膏ボードの製造を可能にしている。バイオマス燃料の使用などで製造時のカーボンニュートラルも実現している。さらに、水平リサイクル循環モデルの構築も進めている。
一般的なゴミについては分別が進み、リサイクルによって資源の再利用、環境負荷低減につながっています。しかし、廃材については、まだ荒いというか、再利用を含めてあまり考えられていない。チヨダサーキュラーせっこうボードのような先進的なリサイクルの取り組みは、そのほかの建材にもどんどん広がっていくべきだと思います。
この記事はプレミアム会員限定記事です
プレミアム会員になると続きをお読みいただけます。
料金・詳細はこちら
新規会員登録
無料会員登録後にプレミアム会員へのアップグレードが可能になります
アカウントをお持ちの方
ご登録いただいた文字列と異なったパスワードが連続で入力された場合、一定時間ログインやご登録の操作ができなくなります。時間をおいて再度お試しください。
住まいの最新ニュース
リンク先は各社のサイトです。内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
イベント
内容・URLは掲載時のものであり、変更されている場合があります。
-
(一社)リビングアメニティ協会 住宅の外皮性能向上の重要性をウェビナーで解説
2025.02.13
-
アキレス、エヌ・シー・エヌ、リンナイ、YKK AP 子育てグリーン住宅支援事業徹底攻略セミナーを開催
2025.02.10
-
エフ・ディー・シー 小規模工務店向けWEB戦略セミナーを開催
2025.01.30