ブレークスルーが期待される技術開発とは? 期待高まる次世代技術、AI・DXの活用

環境負荷低減、生産性向上、ウェルネスの実現に必須

今、社会環境の大きな変化、住環境に対するニーズの多様化などを背景として、住宅業界には多くの課題が突き付けられている。待ったなしの環境対策、快適や健康などに対するさらなる希求、激甚化する自然災害への対応など課題は山積みだ。こうした課題に対して、さまざまな技術開発に期待が集まる。戦後、住宅産業が大きく飛躍し、日本の家づくりの姿が変わってきた背景に、様々な技術開発が寄与してきたことは間違いない。住宅産業が変革期を迎えるなか、技術開発のブレークスルーが次のステージを切り拓くことになろう。

カーボンニュートラル実現に向け
CO2排出抑制技術に革新を

世界規模で大きな課題となっている地球環境問題。地球温暖化対策はもはや待ったなしの状況だ。日本は「2030年度に温室効果ガスを2013年度比で46%の削減を目指し、さらに50%削減に向け挑戦」を表明、「地球温暖化対策計画」でさまざまな対策・施策を打ち出している。

住宅産業界においても、住宅の省エネ性能の向上、再エネの導入拡大はもとより、製造から廃棄までのCO2排出量の削減などカーボンニュートラルの実現に向けた取組みが急ピッチで進んでいる。

ただ、こうした動きのなかにも多くの課題を抱えており、カーボンニュートラルを加速させるために、もう一段の技術革新が求められる。

住宅の省エネ性向上という点では、2025年4月に省エネ基準への適合義務がスタートするが、「ようやく義務化による一つ最低限のラインの設定がされたということになるが、今後、期待されることは省エネ基準への適合ではなく、さらにその先であるZEHやLCCMになり、更なる省エネ化を進めることなる」(ケイアイスター不動産・高須辰也部長代理)。


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