創業50周年で迎えた変革期 創業からの第3ステージへ突入、「木造建築の三井ホーム」を確立していく
三井ホーム 池田明 社長
新木場新本社で技術革新&効率化
「MOCX」ブランド強化へ
─今年の10月で創業50周年を迎えましたが、歩みを振り返っていただけますか。
私なりに当社の歴史を振り返ると、この50年は3つのステージに分けられると思います。1974年に創業し、94年に一部上場し、最高益を上げたのが1996年でした。そこまでの約20年間が創成期の第1ステージです。ヒット商品も生まれ、継続的に成長していった時期です。
その後、バブル崩壊などの影響もあり、業績的にも厳しい状況を強いられます。しかし、その一方では、単なるツーバイフォー工法ではなく、自社で工法を進化させて差別化を図り、非住宅分野の取り組みを始めるなど、積極的に新たなチャレンジを行った模索の時期でもありました。こうした状況が2010年代後半まで20年ほど続きました。これが第2ステージです。
そして、現在進行形で進んでいるのが第3ステージです。2018年に当社は上場廃止し、新たなスタートを切りました。新築市場が縮小する中で、三井不動産グループのシナジーを最大限生かしながら、新しいビジネスモデルを構築していくための挑戦を続けていこうというのが、今の状況です。
三井不動産グループには、当社だけでなく、三井不動産レジデンシャルや三井不動産リアルティなど、住宅分野でさまざまなサービスを提供している会社があります。こうしたグループ会社のシナジーを活用し、例えば1人のお客様に同時に様々な事業メニューを柔軟に提案できるようにしていこうとしています。この第3ステージの中で、私が社長のバトンを受け取ったわけです。
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