三井デザインテック、クロスオーバーデザイン3.0を掲げ空間創造
リトリート×コミュニティ×イマーシブをクロスオーバー
新たなデザインフィロソフィー「クロスオーバーデザイン3.0」を掲げた。リトリート、コミュニティ、イマーシブという3つのキーワードを掛け合わせてウェルビーイングな環境を創造する。
三井デザインテックが新たなデザインフィロソフィー「クロスオーバーデザイン3.0」で、新たな時代の空間創造に取り組むと宣言した。
「クロスオーバーデザイン」とは、異なる空間要素を融合し、新たな価値を生み出す取り組み。2015年に「クロスオーバーデザイン1.0」を打ち出し、空間と空間を融合し、そこで行われる「コト」もクロスオーバーして新しい生活体験を作る取り組みを始めた。翌16年には「クロスオーバーデザイン2.0」として、時代を横断してアナログ要素を取り込み、身体を伴う情緒的な体験の創出に取り組んだ。
そして、時代が大きく変わりつつあるなか、今、新たな「クロスオーバーデザイン3.0」を打ち出した。
同社では、新たなデザインフィロソフィーを打ち出した時代背景として、ニューノーマル(新常態化)、SDGsの社会通念化、AIの急速な発展という3点を挙げる。ウィズコロナの生活を経て人々の活動や価値基準が大きく変わってきた。経済中心的思考から人中心的な思考に変化してきている。
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また、SDGsは有事や人権問題なども影響し、人々の社会意識が向上、企業の課題にとどまらず生活者がジブンゴトとして捉え社会通念になってきており、以前にも増して社会とのつながりが重視されるようになってきている。さらにAIの急速な普及により人間的資質、創造力がクローズアップ、個々のアイデンティティが問われる時代になっている。こうした変化をウェルビーイングにつながる価値観であると捉えている。
ウェルビーイングは、一般的に「医学的」、「持続的」、「快楽的」という3つの視点で分類される。医学的ウェルビーイングとは心身の健康、持続的ウェルビーイングは生き甲斐、快楽的ウェルビーイングとは日々の喜びのことを指し、この3つの要素が満たされることでウェルビーイングが達成されると言われている。
同社では、このウェルビーイングな空間要素として、心身の健康の視点からはリトリートな体験、生き甲斐ではコミュニティの充実を、そして日々の喜びではイマーシブな刺激を挙げた。これら掛け離れた要素を融合し、化学反応を起こすことを三井デザインテックが目指す新時代における新たなクロスオーバーと位置付ける。
このリトリート、コミュニティ、イマーシブの3つの視点からの具体事例として、あえて窓のない空間として瞑想空間と融合させたロンドンのホテル、シアターやギャラリーと融合させたニューヨークのシェアオフィス、メタバース的な映像がリアルの世界に入り込んだラスベガスのエンタテイメント施設などを挙げた。
同社は「クロスオーバーデザイン3.0」を実現する感性要素として、アート、ウェルネス、ネイチャー、メタバースなどのキーワードをあげ、これらを取り入れながら、リトリート、コミュニティ、イマーシブをクロスオーバーさせ、社会とのつながりのなかで自分らしくいられるウェルビーイングな環境の創造に取り組む考えだ。
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