ホームステージングの支援サービス続々

居住中や家具買取など新たな広がりも

ホームステージングとは、売却予定の物件に家具小物を配置して理想の暮らしを演出するもの。短期間での入居者獲得を実現できるサービスとして活用が拡大するなか、VR技術などを駆使する新たな支援サービスも登場してきた。

ホームステージングとは1970年代初頭に米国で始まったサービスで、売却物件に家具や小物を設置して演出、生活をリアルにイメージしてもらうことで早期売却を促す手法だ。インターネットの普及により写真や動画などで物件を選ぶことが当たり前になるなか、その効果に注目が集まり、導入が広がっている。

国内でホームステージングの普及と実務を担うホームステージャーの人材育成に取り組む(一社)日本ホームステージング協会によると、ホームステージャーの有資格者数は累計4622人(2023年6月末現在)に達する。同協会は、VRなどの先端技術を使い手軽にホームステージングを行えるようになったことで、参入事業者が増え、選択肢が増えたことで、これまでコスト面で導入に二の足を踏んでいた不動産賃貸業者などが採用しやすくなったのではないかとしている。

例えば、VRホームステージングを含む空間データの活用プラットフォームを提供するスペースリー(東京都渋谷区、森田博和代表)は、リアルネットプロが提供する不動産賃貸分野のリアルタイム空室管理システム「リアプロ」と連携を開始、不動産仲介業者が物件紹介の際に入居者と360°VRコンテンツを利用し、家具の配置確認などの提案を効率的に行えるようにしている。


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