ルノン　見本帳2023-2026を発行、暮らしに調和する壁紙を提案

ルノンが機能、デザイン、カラーによる生活の質の向上を訴求する新たな見本帳「ルノンホーム」を発行した。ACTUSとコラボした新レーベル「NORDIC Board」など、インテリアに調和するビニル壁紙792点を収録する。

ルノンが壁紙見本帳「ルノンホーム（2023-2026）」を発行、収録商品の販売を開始した。

「ルノンホーム」は、同社のメインとなる見本帳で、仕事、子育て、趣味や休息など、多様化する住宅の用途にあわせて広がるさまざまなインテリアに調和するデザインやカラーの充実を図り、全792点を収録するビニル壁紙集だ。また、不燃性能を持つ商品を約70％収録しており、住空間はもとより非住宅空間にも安心して使える総合見本帳となっている。

注目されるのは、人気のライフスタイルストアであるACTUSとコラボして商品開発した壁紙の新レーベル「NORDIC Board」だ。ACTUSは、長く北欧の家具とライフスタイルを提案してきており、新レーベルはACTUSが考える「丁寧で美しい暮らし」を体現したもの。家具や床などと繊細に調和し、心地の良い空気感をつくる4柄25色を提案する。「インテリアを表現するうえで家具とのコラボは非常に重要。北欧のデザインは日本人の感性にも近く人気で違和感なく新ブランドとして展開できる」（比田孝史 取締役 商品本部長 商品管理部長）と、その意味を語る。見本帳ではこの「NORDIC Board」を巻頭に掲載、誌面デザインの監修もACTUSが行った。

また、新たに無地カラー商品の選定をサポートする「カラーインデックス」を設けたのもこの見本帳のポイントで、スタンダードカラーからアクセントとなる有彩色まで色相別に商品を選ぶことができる。

また、見本帳後半には、保育園や幼稚園など園舎設計に実績を持つ日比野設計と共同開発したカラーシリーズ「スーパーハード『幼児の城』抗菌・汚れ防止」を掲載する。近年のトレンドである自然に近い空間に調和する、木目にあうスモーキーなグレーとグリーンの色域を広げ、新たに12色を加え全62色にリニューアル、幼保園だけでなく各種施設などで好みの色を選ぶことができる。また、幼保園での採用を前提とした商品であるが、住空間の採用にも適しており、実際、SNSや口コミで住宅での採用も広がっているという。

工芸品のような繊細なテクスチャーとシンプルで豊富なカラーを揃える「空気を洗う壁紙 クラフトライン」は、2022年に発売した181点に新柄「仄霞（ほのか）」を加えた全188点を掲載、これらを2028年まで継続販売する。また、独自のサイクル消臭機能を持つ「空気を洗う壁紙」は全体の56％、全439点を収録する。

同社は“機能性のルノン”と呼ばれるほど、壁紙というアイテムを使って住空間を快適にする機能の充実に力を入れてきた。しかし、さまざまな機能を持つコストの安い量産品が多く発売されるなか、「我々に何ができるのか、ルノンの存在感を示したい」（比田取締役）と、機能、デザイン、カラーによる生活の質の向上、快適な住空間の実現を強く訴求する。